欧州人権裁判所の判決で、念願の大学生に(Milliyet紙)
2006年02月09日付 Milliyet 紙

ÖSYM(学生選抜・配属センター)が、1997年に「成績が疑わしい」として大学入学を認めなかったミュルセル・エレンは、AİHM(欧州人権裁判所)で行われた裁判で勝訴した。

ディヤルバクルで、1997年に受験した試験で好成績を収めたにもかかわらず、ÖSYMが「成績が疑わしい」として大学入学を認めなかったミュルセル・エレン(33)は、AİHMで争っていた裁判で勝訴した。判決で、エレンに希望していた学科に入学する権利を認めたAİHMは、さらに教育権を侵害したとして、トルコに5千ユーロの賠償金の支払いを命じた。

ディヤルバクル・アタテュルク高校を1993年に卒業したエレンは、3年間ずっとどの学校にも合格することができなかったため、塾に通った。1997年のÖSS(学生選抜試験)で高得点を取り、上位100人の中に入った。しかしエレンは、ÖSYMが「成績が疑わしい」として、出願したどの学科にも登録されなかった。
ÖSYMによれば、エレンは中学校の成績も低く、1997年のÖSSの成績がそれ以前の年の成績からは考えられないほどよかったことから試験結果が無効にされたという。エレンは、国内法で救済を求める道を閉ざされたため、AİHMに申し出た。

ターヒル・エルチ弁護士は、「AİHMの判決には履行義務があるので、エレンは望んでいた大学の、望んでいた学科に入学することができる。損害賠償は私たちにとって重要ではない」と述べた。
現在アンカラに住んでいるエレンが判決の内容を喜んでいることや、法学を学ぶことを望んでいることも明らかにされた。

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( 翻訳者:佐藤 淳也 )
( 記事ID:1869 )