失業問題、深刻化のきざし(Hurriyet紙)
2006年03月27日付 Hurriyet 紙

トルコ統計機構(TÜİK)は、国家労働力調査期間(2005年11月~2006年1月)の一部である2005年12月の結果を発表した。

■雇用枠減少
 12月に被雇用者数は59万6千人減少し、失業者数は9万1千人増加した。これによると、2005年11月には2192万8千人いた被雇用者が、2005年12月には2133万2千人へと減少したことになる。公式失業者数は、261万1千人から270万2千人へ増大した。

■労働者の半分近くは未登録
 調査結果によると、トルコの被雇用者の2133万2千人のうち48%は未登録のまま働いている。この数値は1月に48.9%、2月に49%、3月に49.6%、4月に50.7%、5月に51.5%、6月に52.3%、8月に51.1%、9月に50.5%、10月に49.8%、11月に49.5%と統計されている。
 2005年11月~2006年1月に亘り行われた調査の3ヶ月の平均によると、1076万1千人の会社員のうち23.7%が、140万5千人の日雇い労働者のうち91.5%が、115万2千人の雇い主のうち25.7%が、525万2千人の自営業者のうち66.3%が、276万1千人の家事手伝いのうち95.4%が「未登録」のまま働いている。
 全労働者人口は2403万4千人を数え、被雇用者2133万2千人のうち1269万1千人が都市で、864万1千人が地方で働いている。

■失業率は都市で13.2%、地方で8.2%
 トルコの2005年12月の公式失業者数は合計270万2千人だった。12月の失業者数は、都市が193万2千人、地方が77万人となった。調査がおこなわれた3ヶ月平均で、トルコ全般の失業率は11.2%、都市は13.2%、地方は8.2%だった。

■若い世代での失業率は21.5%
 同時期、若い世代の失業率はトルコ全土で21.5%を記録し、都市では22.9%、地方では19%となった。トルコにいる15歳以上の年齢層の人口は5120万2千人であるが、そのうち2538万7千人が男性で、2581万4千人が女性である。若い世代の失業率は男子21.4%、女子21.6%である。どの労働力にも当てはまらない人数は、2716万8千人と発表された。トルコでは合計2133万2千人いる被雇用者のうち、農業が549万3千人、工業が442万人、建設が108万人、サービス業が1033万9千人となっている。



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( 翻訳者:坂 泉穂 )
( 記事ID:2121 )