ディヤルバクル騒乱、バトゥマンに飛び火―テロ、続く(Milliyet紙)
2006年03月31日付 Milliyet 紙

ディヤルバクルの次にバトゥマンを戦場のような状態に陥れた争乱は、あたかも前日から発生が準備されていたかのようだった。町々で商店のシャッターを閉ざしたり、人々が行進を行うよう求める布告をいくつかのグループが行っていたのだ。

民主市民党のアイハン・カラブルト・バトゥマン県支部長は、前日夜に、テロ組織クルド労働者党(PKK)の影響下にあるロジ・テレビから呼びかけを行い、昨日の行進に参加するよう求めていた。

■ 火炎瓶で攻撃

メイダン地区のギュリスタン通りの民主市民党(DTP)の建物の前に集まり、クルド労働者党を指示するスローガンを叫んで行進し、その多くが子供たちの2000人のグループは、ディヤルバクル通りのアジア・ファイナンス支店と国鉄が所管する小屋に火炎瓶を投げ込んだ。短時間で燃え広がった火災の結果、支店と小屋は完全に焼け落ちた。

警察に公正発展党(AKP)に近づくことを阻まれたデモ参加者たちは、全商店がシャッターを閉ざした道路でテロ行為を行った。3棟の銀行の支店、郵便局と電話局と薬局が大きな被害を受けた。

グループのうち数人は、ジュムフリイェト通りのハミディレル商業センターの3階にある民族主義者行動党(MHP)の県支部に侵入した。そのグループは建物内の家具を窓から投げたあと、通りで焼き払った。警察と軍警察が催涙弾を使用したため、デモ参加者は脇道に逃げたが、数カ所の交差点で再び集まってタイヤに火をつけた。

■商店主たちと衝突

この間、行進中にガラスを割られた商店主たちとデモ参加者の間で殴り合いの衝突があった。100以上の店舗が破壊され、12人が負傷したと伝えられている。

政党の建物が治安部隊によって破壊されたとカラブルト氏は述べ、事件を煽動したのではないかとの問いには、「[我々が]メディアに出ることについては許可を取っていました。コントロールから外れ、統制ができなくなってしまいました。」と答えた。

民主市民党のムラト・アヴジュ・スィイルト県支部長の呼びかけで、前日シャッターが下ろされていたスィイルトの情勢は、昨日の朝には正常に戻った。

■ 首相の対応を批判

ディヤルバクルの事件は昨日の国会本会議にも緊張をもたらした。野党のスポークスマンは、事態を「不手際と文民統制の取れていない状況」と批判した。

所得税法の改正審議の際に発言した共和人民党会派のハルク・コチ副代表は政府を批判し、「トルコを分裂させようとするテロリストたちを政治的な対話相手として扱うならそれは間違いだ。事件は文民統制のできない段階に達している。」と述べた。コチ氏は、首相が聖地巡礼を切り上げてトルコへ帰国すべきだったと述べたが、公正発展党の議員は、「巡礼とこの問題は関係ない。」と叫び返していた。

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( 翻訳者:高田 )
( 記事ID:2139 )