ジャファリ首相、イラク安定のためトルコに期待(Hurriyet紙)
2006年03月03日付 Hurriyet 紙
エルドアン首相と会談したイラクのジャファリ首相が「アメリカにイラクの和平実現は不可能だ。この任務を遂行できなかった。トルコに来てほしい」と語ったことが判明した。
イラクのイブラヒム・ジャファリ首相は、エルドアン首相との会談において、イラクの平和はトルコの手にかかっているとし、「アメリカはこの任務を遂行できなかった、イラクの和平実現はあなた方にしかできない」と語ったことが判明した。
政府に近い情報筋によると、首相官邸で行われたエルドアン-ジャファリ会談では、イラクでの聖廟爆発事件とそれに続く(住民間の)衝突が話題に上った。情報筋によると、ジャファリ首相は衝突が外部からの圧力によって宗派抗争に見せかけられようとしていると指摘、「これらは外部からの挑発行為だ。トルコもこの問題には慎重に対処すべきだ」と述べた。
■米は和平実現できず
アメリカは衝突を沈静化させ、平和をもたらすには役不足だと語るジャファリ首相は、「アメリカにイラクの和平実現は不可能だ。この任務はあなた方にしかできない」と述べ、トルコに事態の収拾を求めた。同情報筋によると、エルドアン首相もイラクであるグループが他のグループを支配下に置くことは望ましくないと語ったという。エルドアンはジャファリに、地域の全民族集団が人口に比例した数の代表権を得るとの見解を伝えた。
■国境開放問題など
会談ではまた、ハブル国境とイブラヒム・ハリル国境で起こった問題も話し合われた。国境の混雑が日帰りの輸送業者によるものであると述べたジャファリは、西側にあるオヴァキョイ国境の開放を求めた。
会談ではイラク政府がトルコ人実業家に負っている約150億ドルの負債についても話し合われ、問題が両国間の関係を悪化させないよう迅速に対処することで合意した。1990~1998年の間に生じた負債をめぐる問題解決のため、一人の議員を任命することが決まった。
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( 翻訳者:近岡 由紀 )
( 記事ID:1997 )