ノウルーズに発火物を使用することは、許容されない:アーヤトッラー・サーフィー=ゴルパーイェガーニー シャルグ紙
2006年03月04日付 Sharq 紙
2006年3月4日付シャルグ紙30面
【ファールス通信】アーヤトッラー・サーフィー=ゴルパーイェガーニーは、ノウルーズ〔イラン正月。西暦で3月21日〕期間中に発火物を使用することの、イスラーム法学上の可否について、信徒らからファトワー〔宗教上の教令〕を求められ、「発火物を使用することは、イスラーム法上許容されない」との判断を示した。
〈イスラーム神学校ニュース・センター〉が伝えるところによると、同師は質問に対して、次のように述べた。「発火物の使用は、享楽、浪費にあたり、イスラーム法上許容されない。仮にそれが人々に害を及ぼすならば、禁止(ハラーム)の度合いは一層強まる。チャハール・シャンベ・スーリーも同じ問題に属する」。
〔注:チャハール・シャンベ・スーリーは、一年の最後の火曜日の夜に、焚き火の上をジャンプするなどして健康祈願をする行事。この行事がゾロアスター教に由来すること、社会に不満を持つ若者たちがこの行事を機会に、街頭に集まり、爆竹などを鳴らして騒ぎ出し、これがきっかけとなって騒擾に発展する可能性も否定できないことなどから、当局はこの行事が派手に行われないよう、取り締まりを行っている〕
また、〈若者らは結婚すべきでないと主張する〉、〈周囲の者たちにともに祈祷するよう要求する〉、〈シャリーアとタリーカ〔神との合一を目指す神秘主義的な修業方法〕に関する問題を提起する〉、などのスーフィー的傾向をもった、一部の神秘主義的直観(エルファーン)の喧伝者たちが主催する集会への参加の是非について見解を求められたアーヤトッラー・ゴルパーイェガーニーは、次のように語った。「上記のごとき考え方は逸脱したものであり、彼らの催す集会に参加することはハラームである。彼らの行う布教活動は無効であり、警告の対象である」。
〔太陽暦に基づく〕ノウルーズの期間中が、殉教者の長アバー・アブドッラー・ホセイン閣下の40日忌(アルバイーン=イスラーム太陰暦サファル月20日=西暦3月21日)、及び偉大なるイスラームの預言者の命日〔サファル月28日=西暦3月29日〕に当たっていることについて質問されたアーヤトッラー・サーフィー=ゴルパーイェガーニーは、次のように答えた。「信徒にして、預言者一族(アフルル・バイト)を敬愛する者たちにあっては、〔第三代イマーム・ホセインの殉教日アーシューラーがある〕ムハッラム月、及び〔ホセイン殉教40日忌と預言者の命日がある〕サファル月に、預言者一族への献身者として相応しくない行事を催したり、行為を示すことは、厳に慎み、哀悼の作法を守られたい」。
現地の新聞はこちらから
( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:2002 )