国際女性デー(3月8日)をまえに各地で集会 -今年は大きな混乱なく終了(Milliyet紙)
2006年03月06日付 Milliyet 紙
「国際女性デー(3月8日)」を記念し、イスタンブルのカドゥキョイとベヤズトで集会がいくつか開かれた。警察は昨年、ベヤズトでの無許可のデモに対し参加女性を殴打するなどして取り締まったが、今年は約2千人の無許可の行進を取り締まらなかった。
国際女性デー(3月8日)討論会により結成されたカドゥキョイの集会に、労働組合・同性愛・フェミニストなどの多くの社会組織の参加が見られた。参加者はハイダルパシャにあるヌムネ病院の前に集まり、伴奏しながら歌を歌い、カドゥキョイ港広場まで歩いた。広場には厳重な警備態勢がしかれ、女性たちは所持品検査を受けた後、集会広場へ入った。今回女性警官の中には、集会に参加している女性に花を配る者もいた。しかし女性の中には「(私たちを)妨害する警察ならあとで料金を請求されかねない」と叫んで花を受け取らない者もいた。
約2千5百人が参加した集会では、激しい抗議も行われた。演壇での演説はトルコ語とクルド語でなされた。女性たちは手をつなぎ円になってダンスをした。民主トルコ党党員は、テロリストのアブドゥッラー・オジャランのポスターを広げ、スローガンを大声で叫んだ。
■無許可だが問題無し
アブダル・スルタン文化協会、人民と自由戦線、人民の家、などのさまざまな社会組織のメンバー約2千人が昨日の正午ごろサラッチュハーネにあるイスタンブル市役所の前に集まった。
集会の許可が出なかったグループは警察との話し合いの結果、記者会見を行うこととなった。スローガンを叫んでいたグループは断食で命を失った女性の写真も掲げて歩いた。その後行進をしていたグループは、ベヤズト広場までトルコ語とクルド語でスローガンを叫びながら歩いた。そこでダンスをしていたグループは、事件を起こすこともなく解散した。
■バルダクオール:差別は終わらせるべき
宗務庁は、国際女性デー(3月8日)を迎えるにあたり、3月10日金曜日にモスクで詠まれる説教の話題を「娘、妻、母としての女性」とすると表明し、宗務庁長官アリ・バルダクオール教授は、女性の権利と娘に対して見受けられる不当な差別が存続しているのは問題だと述べた。
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( 翻訳者:坂 泉穂 )
( 記事ID:2014 )