ベイリキデュズ市役所、全国で初めて周辺警備チームを設置(Hurriyet紙)
2006年04月13日付 Hurriyet 紙

イスタンブル県のベイリキデュズ市役所は、市の治安維持を目的として、市中心部の7箇所に34台の防犯カメラを設置した。およそ1カ月半前に稼動し始めた防犯カメラの映像は、ベイリキデュズ保安隊詰所によりチェックされている。

防犯カメラは、必要な設備が整い次第、MOBESEシステム(※)に統合される形で機能し、イスタンブル警察もこれを利用することができるようになる。約20万リラが投資されたプロジェクトの一環として、民間警備会社の社員からなる警棒と手錠を携えた5人組の警備チームが、学校の前や公園などで任務を開始した。警備員の数は15人以上に増員される見込みで、内2人はバイクに乗って警備を行う。警備チームのメンバーが何らかの犯罪者を捕えた場合、保安隊に引き渡すことになっている。

■ここは私たちの住むところです
同市のヴェフビ・オラクチュ市長は、市内で最近起こった殺人や誘拐事件に大変心を痛めていると述べた。これまでどこの市役所も公設市場での事件を防ぐ目的でしか警備チームを組織したことがなかったと話すオラクチュ市長は、「我が市は周辺警備のために警備チームを作った初めての市です。ここは私たちの住むところです。市民の命と財産を保護する責任があります」と語った。

防犯カメラの効果で、とあるATM強盗を未然に防ぐことができたと話すベイリキデュズ行政警察のハサン・カラギョズ署長は、「保安隊のチームが犯人を現行犯で逮捕しました」と述べた。
一週間以内にさらに市中心部の2箇所の交差点にも防犯カメラを設置することを明らかにしたカラギョズ署長は、「ベイリキデュズのもっとも大きな問題は盗難です。最近起こった学生殺人事件の影響もあって、現在およそ50人の文民保安隊が警備に当たっています」と話した。

(※)MOBESE:Mobil Elektronik Sistem Entegrasyonu:イスタンブルの市町村、警察、県・郡の治安局などを統合し、治安向上、犯罪軽減、公共サービスの向上を目的に働く組織。現在、MOBESEカメラと呼ばれる防犯カメラがイスタンブルの各所に取り付けられ、24時間監視するシステムがつくられている。

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( 翻訳者:田林 玲 )
( 記事ID:2190 )