売春、テロ、観光問題:金曜礼拝時の説教は地域問題をとりあげることに(Hurriyet紙)
2006年04月14日付 Hurriyet 紙
メフメト・アイドゥン国務大臣は、金曜礼拝は今後、各県ごとにミュフトゥ(宗教行事を司る人)で構成される委員会により‘地域問題’を最優先する形で行われるとし、「例えば、アンタリヤでは観光業、ディヤルバクルではテロ活動や名誉殺人、イスタンブルでは売春が最優先事項となり得る。」と話した。
アイドゥン大臣は本誌に対し、以下のように語った。
「実際のところ何かが変わるわけではない。礼拝は引き続き一定の管理の下、その内容は全体を通して準備される。ただ、権限は各県の委員会に委ねられることになる。指導者はこれまでと変わらず宗教専門家が務める。唯一の違いとして、礼拝や説教で地域ごとの優先事項が最優先されるようになる。」
■慣習殺人に礼拝
アイドゥン大臣は、各地域の構造により問題もそれぞれ異なると語った。さらに、各地域の‘社会経済’構造および問題を最もよく把握しているのはモスクのイマーム(イスラム僧)たちであるとし、次のように述べた。
「事実情報も潜在情報もイマームがまず入手する。地域の動向ならイマームが最も精通しているのだ。どの地方でも優先される問題は異なり、例えばバトゥマン県は、一時期女性の自殺が最も多く起こる場所で、同地の礼拝でこれについて優先的に扱われる必要があった。非常にうれしいことに、自殺者は大きく減少した。また、名誉殺人が多発する地域もある。そうした地域には、イスラム世界で人を殺すことがいかに重大な罪であるか説明する必要がある。誰もが自分で道徳を身に付けることはできないのだ。」
■窃盗と売春
アイドゥン大臣は、イスタンブルが移民の受け皿となる県であることから、窃盗および売春に関し深刻な問題が起こっていると語った。大臣は、特に一部の国から来る女性が‘人道から逸れた場所に’引きずり込まれ売春を強いられているとし、「悲劇としか言いようがない。これに関し、宗務庁ではやるべきことがある。例えばイスタンブルで礼拝を行う際に、この人道的悲劇に言及してもいいし、テーマは多種多様であってよい。」と話した。
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( 翻訳者:倉本 さをり )
( 記事ID:2197 )