公共放送TRT、会長交代で宗教番組数3倍に(Hurriyet紙)
2006年04月22日付 Hurriyet 紙
トルコ・テレビ・ラジオ協会会長代理にアリ・ギュネイ氏が就任するとともに、6本の宗教番組の放映が始まった。報道労働組合の事務局長キョセ氏は、宗教番組のキャスター、ゲストに対して特別のギャラが適用されたことを明らかにし、「我々は自治権のある、民主的で世俗的なTRTを望んでいる」と語った。
シェノル・デミロズ氏の会長就任直後であった2004年1月12日までは、宗教番組は2本だったTRTで、2年のうちにその数が3倍になったことは注目を集めた。デミロズ会長就任後、アリ・ギュネイ氏会長代理就任とともに、6本の宗教的番組の放送が始まった。「思考の潮流」(TRT-2 木曜日 19:40)、ムハンメド・ボズダーがキャスターを務める「終わりのない旅」(TRT-INT、TRT-TURK 土曜日)、セナイ・デミルジの「旅人」(TRT-1、TRT-GAP 金曜日)、「宗教の時間」(TRT-GAP 土曜日)、「イスラームの光の中で」(旧題「宗教の時間」)(TRT-1 金曜日、TRT-4 日曜日)、そして「人生と宗教」(TRT-1 木曜日、TRT-TURK 日曜日、TRT-Int)が、現在TRTで放送されている宗教番組である。TRTでシェノル・デミロズ氏就任後初の動きは、金曜礼拝前のTRT-1での宗教番組の生放送であった。その後、宗務庁長官アリ・バルダクオールがゲストとなった「アリ・バルダクオール博士と一緒に」が放映され始めたが、後に打ち切られた。
■宗教と宗派の差別
第2954号TRT法には、TRTの原則として、「宗教と宗派間の差別は起こりえない」という一節、そして「宗教と宗派間で差別をすること、もしくは他の方法で、この概念や見解に基づいた国家秩序を作ろうとする体制やイデオロギーのプロパガンダを許さないこと、信仰あるいは思想のもたらす利益のための道具とならないこと」という文章が見られる。
■世俗的なTRTを望む
TRTの変化に不快感を覚えるという報道労働組合の事務局長オスマン・キョセ氏は、「自治権のある、民主的なTRTを」というスローガンを、「自治権のある、民主的で世俗的なTRTを」と変更したことを強調した。
現地の新聞はこちらから
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:2261 )