パレスチナのアッバース議長、トルコ訪問を前に熱いメッセージ(Radikal紙)
2006年04月22日付 Radikal 紙

アナトリア通信社(エルサレム):
4月23日~25日にトルコを訪問する予定のパレスチナ自治政府のマフムード・アッバース議長は、公正発展党政府に熱いメッセージを寄せた。アッバース議長はアナトリア通信社への談話で、トルコ・パレスチナ関係、テルアヴィヴでの最近の自爆攻撃、イスラエルとの和平交渉、そしてハマス政権について見解を示した。ハマス代表団がアンカラに迎え入れられたことがアメリカとイスラエルから批判されたが、アッバースは「私はこのことが間違いだったとは思わない」と述べた。

■「エルドアン首相を励ましたのは私」
タイイプ・エルドアン首相がハマスのトルコ訪問の意図について自身に電話をかけてきたと話すアッバース議長は、「この問題ではエルドアン首相を励まし、(ハマス代表団と)会談するよう求めた」と話し、訪問によりトルコが地域でより重要な役割を果たすようになると強調した。承認可能な態度を取るようハマス政権を警告したというアッバース議長は、特に(ハマスが)テルアヴィヴ攻撃を「正当防衛」であると評したことを批判した。攻撃を「みにくい」と非難したためパレスチナで反発を招いていたアッバース議長は、「17歳の子どもを自爆攻撃に導くのは極めてみにくいやり方だ。この子どもは自分が何をやったのか分かっていない」という表現を用いた。

イスラエルのエフード・オルメルト首相からの期待を、“こちらが差し伸べた手をつかめ”的なものだと表現したアッバース議長は、ミサイル攻撃を理由としたガザの再占領は「致命的な過ちとなるだろう」と述べた。
アッバース議長は、オルメルト首相のヨルダン川西岸からの一方的な撤退計画について次のような見解を示した。「(イスラエル側は)我々の土地の40%を占領し、我々に一方的な行動を強いながら、和平を構築したとでも考えているのだろうか?これを1年、2年、あるいはもしかしたら10年は認めさせることができるかもしれない。しかし、戦いは再び起こるに違いない」。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:2264 )