テヘラン市次席検事会見、「バッドヘジャービー(女性の着衣の乱れ)に対する罰金増額」  ハムシャフリー紙
2006年04月23日付 Hamshahri 紙

2006年4月23日付 ハムシャフリー紙

【ファールス通信】テヘラン市のマフムード・サーラールキヤー次席検事が会見し、「社会治安向上計画では、第一段階として、バッドヘジャービー(女性の着衣の乱れ)に対し勧善禁悪策をとり注意を促す。そして、社会の風紀を乱す目的で、乱れた服装をしていることが明確な場合は、係官によって相応の措置がとられるだろう」と述べた。

 また、同次席検事は司法及び治安当局によるバッドヘジャービーへの対応についての質問に答えて、「治安維持軍は、『社会治安向上計画』と称する計画を検察庁と共同で進めており、この計画の機軸の一つが、乱れた服装をした女性たちへの対応である。しかし、それは警察がむやみに権力を行使し、人々を集め連行するという形をとるものではない」と述べた。
 
 テヘラン市次席検事はさらに、どの司法当局がバッドヘジャービーに対し明確な措置を講ずるのかとの質問に答え、「司法機関は、治安維持軍に勧善禁悪の視点からバッドヘジャービーに対処するよう要請した。着衣の乱れやそれを改めないという理由で治安維持軍に逮捕された人々は、テヘラン市第21地区検察庁に送られることになっている」と述べた。

 彼は、バッドヘジャービーに対して科される罰則について、「これらの人々に対する罰則は、禁錮10日以下及び5万から300万リヤール(日本円で約640円から約38300円)の罰金である」と発表した。

 さらに、適切な服装をしていない女性の中には、風紀を乱そうという意思はない者もいると述べ、「こうした女性たちの一部は他人の真似をしているだけで、注意を受ければ直すことから、第一段階で法的措置をとることは考えていない。われわれは勧善禁悪という態度で行動するよう努力していく」と述べた。

 サーラールキヤー氏は、議会においてできるだけ早く、国民の服装に関する法案を提出する必要があると言及し、「われわれは人々に対し、乱れた服装をしないように呼びかけているが、これまでそれに代わるものを提案してはこなかった。したがって、イスラーム評議会は、現在見られる服装に取って代わる正式なイラン人の服装のモデルに関する法案を、早急に提出する必要がある」と述べた。

 彼は、治安維持軍のうち、バッドヘジャービーに対処する隊員は必要な訓練を受けているのかという質問について、「通常、こうした隊員たちは女性であり、その任務遂行にあたり、可能な限り(市民と)緊張状態が生じるのを防ぐよう、治安維持軍において訓練されている」と述べた。


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( 翻訳者:南 龍太 )
( 記事ID:2284 )