Dogan HIZLANコラム:トルコ国立図書館、クルド語図書の所蔵へ(Hurriyet紙)
2006年04月26日付 Hurriyet 紙
トルコの図書館にクルド語図書を所蔵させるというEUの提言は、文化観光省によって受け入れられた。
昨日アッティラ・コチ文化観光相は、有識者と図書館責任者の助言に沿う形で、この提言を承認した。正しい政治的・文化的決定にサインした。このことはトルコの文化の自由において踏み出された大変重要で、近代的、民主的、人間的な一歩だと私は思う。私は皆が自分の言葉で書かれた作品を、すなわち自分たちの作家が母語で書いたものを読む権利を常に擁護してきた。音楽も、他の文化的な活動も自由に展示できるようになってほしい。
クルド語の本を読みたいと思う人々が、本をトルコの図書館で見つけられるようにするためには、トルコの内外でクルド語の図書を出版している人々が果たすべき重要な役割がある。クルド語の図書を図書館長に送ってほしいのだ。なぜなら、トルコで出版されたもの以外に国外で出版されたものを見つけ、図書館に所蔵することはほぼ不可能だからだ。そうして決定が書類上のことだけになってしまうと、読みたい本が見つけられないことになってしまう。
忘れないでおきたいことは、図書館へ収蔵される全ての本はある規則に従う、ということだ。(これは)全ての本に適用される、法的要件である。図書の選定の際には、2005年6月18日付の官報25849号で発表された文化観光省の出版物選択規則が適用される。この規則がクルド語の出版物にも適用されることは間違いない。
規則のいくつかの条項を紹介しておく。というのも後になって検閲で制限されないように知っておく必要があるからである。
第1項-本規則の目的は、本省に属する図書館が購買や寄贈および交換という方法で獲得する出版物の選択に関する方法と理念を明らかにすることである。
第5項-(図書選考のための)委員会は文化観光大臣もしくは同省の政務次官または副政務次官を委員長とし、図書館・出版総局長、副総局長、局長とアンカラ県アドナン・ウトゥケン図書館長の5人から構成される。
ここで、スタッフに関する問題が出てくる。この委員会の中で誰がクルド語の本を読むのだろうか。この委員会にクルド語を知っている人が入ることは条件なのか、あるいは諮問委員会を活用するのだろうか?国内で出版された本に限れば国際標準図書番号(ISBN)の問題はないが、国外で出版されたものに関してはどう対処するのか。(クルド語の図書の)購入を支持する人は、規則第10条の出版物選択基準という部分を注意して読むことをお勧めする。
(図書館へのクルド語図書所蔵承認は)読書の自由(の実現)に向け、大きな前進をもたらした。今は所蔵の実現を期待している。読者の方々には思い出していただけるであろう。私がベルギーのユーロパリアにクルド文化の参加を主張していたことを。
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( 翻訳者:塚田 真裕 )
( 記事ID:2289 )