アフマディーネジャード大統領:「ヘジャーブはイラン人女性が歴史的に選択してきたもの」 ハムシャフリー紙
2006年04月25日付 Hamshahri 紙

【IRNA】マフムード・アフマディーネジャード大統領は、イスラームのヘジャーブはイラン人女性が歴史的に選び取った、数千年の起源を持つものであると述べ、次のように語った。「イランの婦人たちは、自らの高い精神性、理解力、高潔さ、人間的大きさ、信仰、信念から、常に最善のもの、中でもイスラーム的服装やヘジャーブを選び取ってきた。我々の社会では、貞潔とヘジャーブの文化を普及させるのに命令的な対応をする必要はないのである」。

大統領府広報事務局の発表によると、大統領は土曜夜の閣議の中で、「イラン人女性は常に歴史のさまざまな舞台で、特にイラン・イスラーム革命において前衛的役割を担ってきた」と述べ、次のように語った。「今日においても、イスラームと貞潔の文化の普及という基本的な責務は、イランの信心深く強き母親たちが担っており、賢明で敬虔、献身的で尊い大勢の人間を、その手許で教え育ててきたのである」。

大統領は、バッドヘジャービー(女性の着衣の乱れ)との闘争を口実にした、最近の一部の根拠のない発言を批判し、次のように語った。「ヘジャーブと貞潔は極めて重要なもので、不朽の原理である。それは、社会の場での女性の健全な存在を保証するものである。しかし堕落や不道徳の議論になるといつでも、一部の者はその原因が女性にあると言い出す。〔ヘジャーブを女性攻撃の口実に結び付ける〕この見方は非常に誤ったものであり、極めて不当で不正義なものである」。

大統領は、イスラームの基準に則った女性の社会参加は社会の健全さをより高める、との見解を示し、次のように語った。「イスラームの基準を無視した少数の男女の行動を、判断の基準にすべきではない。このような少数の集団には、社会的環境は社会の全ての個人に対し影響を与えうるということに、注意していただきたいものだ。皆が社会の法的、倫理的な基準を守る必要がある、ということだ」。

大統領は、更に次のように強調した。「諸々の文化機構、特にイラン国営放送と文化イスラーム指導省は、この文化的現象に受身で対応すべきではない。ヘジャーブ問題を正しく明示するためには、イスラームの進歩的な諸原理に通じた、信頼の置ける思想家や識者を動員する必要がある」。

また、大統領は次のように付け加えた。「一部の者は、亡きイマーム・ホメイニー(神が彼を慈しまんことを)や最高指導者の理想を顧みることなく、公共の演壇を利用して純粋なイスラームとは関係のない話を語り、あたかもイランのイスラーム的で敬虔な社会が〔社会の基礎たる〕家族を破壊するような大問題を相手に闘っているかのごとく、喧伝している」。

大統領は、過去バッドヘジャービーを予防するのために取られた方法はいずれも不首尾に終わったと指摘し、文化的問題に対して直接的な対処方法を取ることは否定的な結果を生むとした上で、次のように述べた。「文化的問題は、一夜にして解決するものではない。喧騒的な雰囲気が作り出されることで、文化・治安機関が感情にとらわれ、責任者があやふやなまま、一部の日和見主義者のみが得をするような状況にからめとられるようなことがあってはならない」。

アフマディーネジャード大統領は、イランの男女がイスラームのヘジャーブに対して抱いている多大なる関心・信念について触れ、次のように付け加えた。「統治・行政機構は、特に文化や宗教、倫理や社会の慣習に適合しつつ、それと同時に新しく多様なものを好む若者の嗜好を満たすような服装の供給へ向けて、必要な環境作りに努力するべきだ。個人が快く、ムスリム男女としての尊厳に適した服装を選ぶことができるようにしなければならない」。

(後略)

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:中西悠喜 )
( 記事ID:2308 )