南東アナトリア騒乱、マルディン県クズルテペ郡でも死者(Milliet紙)
2006年04月02日付 Milliyet 紙

マルディン県クズルテペ郡で集まったおよそ千人の集団は、介入した警察に石を投げて攻撃した。この衝突でアフメト・アラッチが死亡。デモ参加者らは、クズルテペ税務署や公正発展党の支部、いくつかの銀行に火をつけた。

PKK(クルド労働者党)の14人のテロリストが遺体となって収容されたのをきっかけに、ディヤルバクルで始まった事件は、昨日もさまざまな県や郡でそれぞれ異なる規模で続いた。マルディン県クズルテペで集まったおよそ千人の集団は、介入した警官に石を投げて攻撃した。この衝突で一人が死亡した。
ディヤルバクルで起こった事件では6人が、バトゥマンでは3歳の子どもが死亡した。東部および南東部の最新状況は以下の通りである。

■建物に火を放った
マルディン:クズルテペ共和国広場に昨日集まった千人は、警察の装甲車に投石し、脇道に逃げた。道にバリケードをつくり、PKKやアブドゥッラー・オジャランを称えるスローガンを掲げたデモ参加者たちは、クズルテペ税務署に侵入し備品を壊した。火をつけられた建物は一部が焼けた。多くの事務所の窓ガラスが割られ、公正発展党の支部やヤプ・クレディ銀行、アク銀行の支店にも火がつけられた。アク銀行の支店では、週末に会計整理をしていたところを包囲された4人の行員が、すんでのところで死を免れ、警官に救出された。第4国境警備軍司令部所属の保安隊がクズルテペに入り対応に当たった。
警察とデモ参加者の間で起きた騒動で銃弾を受けたアフメト・アラッチが死亡し、10人が負傷した。クズルテペで警戒を強めた治安部隊は、郡境で1台のトラックに行った検問で、17丁の銃、12丁の拳銃、378個の銃弾、暗殺目的で使われるペン型の銃弾などを押収した。これらの武器がデモ参加者に配られるものとみて調べを進める一方、1人を逮捕し2人の行方を追っていることが明らかにされた。

バトゥマン:昨日昼頃になって店を開けた商店主は歩道を洗剤で洗った。公共機関や銀行の支店のほか、およそ500の店の窓ガラスが完全に割られたことを報告した民主市民党員のヒュセイン・カルカン市長は「損害は2000万リラに上る」と述べた。

ハッキャーリ:軍隊が県庁周辺を警戒する中、ハッキャーリ市の中心部では一部の商店がディヤルバクルのデモ参加者への支持を表明するためシャッターを開けなかった。

ハッキャーリ県ユクセコヴァでも、デモを行うために集まった集団と警察の間で衝突が起こり、二人がけがをした。警察の呼びかけに応じず、商店はシャッターを下ろしたままだった。警察は人々に家に帰るよう呼び掛けたが、いくつかのグループは石を投げて応戦した。警察は解散させようと催涙ガスを使い、空砲を放った。路地に逃げ込んだデモ隊員のうち、10人が逮捕された。

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( 翻訳者:湯澤 芙美 )
( 記事ID:2148 )