フランス、「アルメニア人大虐殺」関連法案の審議見送り(Hurriyet紙)
2006年05月18日付 Hurriyet 紙

フランスの社会党が提出した「アルメニア人大虐殺の否定」を罪とみなす法案が議論された本会議は、票決を行わないまま終了した。フランス国民議会のジーン・ルイ・ドゥブレ議長は票決せずに議会を終了し、行政裁判所が後にこの議案をとりあげる予定であると明らかにした。

フランス国民議会の関係者は、現立法期中に票決が行われることはないとの見解を示している。


■票決が行われず、国民議会が混乱


社会党が提出した「アルメニア人大虐殺の否定」を罪とみなす法案を審議する本会議が票決を行わないまま終了したことで、国民議会は混乱した。傍聴席から国会審議をみまもっていたアルメニア人たちも立ち上がり「投票を要求する」と叫んだ。これをうけて国民議会の警備員が介入し、傍聴席にいたアルメニア人たちを退場させた。

ドゥブレ議長は法案の票決をしないまま議会の終了を宣言し、行政裁判所がこの問題をのちに取り上げる予定であることを明らかにした。


■法案を新たに国会に提出する必要がある


与党、国民運動連合(UMP)の国会議員、ローランド・ブラン氏は、「アルメニア人大虐殺の否定」を罪とみなす法案が本会議で再度議論されるためには「社会党がもう一度、法案を用意して本会議に提出する必要がある」と述べた。

本議会での議論の後、議会内規に関する質問にブラン氏は次のようにこたえた。
「ニッチ議会システムに則って、社会党の提案は票決が行われないまま本会議が終了されたため、全てをゼロから始める必要がある。社会党は次の立法期にこの問題を議題にしたければ、もう一度法案を準備する必要がある。」


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( 翻訳者:松本沙知 )
( 記事ID:2461 )