60項目の条例承認とともに第13回視察旅行の終了 ハムシャフリー紙
2006年05月20日付 Hamshahri 紙

2006年5月20日付ハムシャフリー紙2面
[政治部]

 内閣の第13回州視察旅行は昨日、大統領と諸大臣が中央州から首都テヘランに戻ったことによって終了した。

 マフムード・アフマディーネジャードは中央州への視察旅行の最後に報道関係者の前で「60項目の条例承認を伴うこの視察旅行の成果は内閣のメンバー、政府及び州高官の継続的な追跡調査によって速やかに履行されることが望まれる」と述べた。

 金曜日の朝、中央州庁舎で開催された第13回州政府会議では、アラークの火傷専門病院の設立、シャーザンド病院の整備、ホメインの社会保障病院の設立、サーヴェ、マハーラト、アーシュティヤーンの専門技術センター寮の設立援助、, 州各図書館整備への50億リヤール(約6250万円)の配分、家畜・鳥類疾病研究センターの設立、州各大学への5両のバスの寄贈、州職員のスポーツ複合施設整備への460億リヤール(約5億7千万)の配分などを含む60項目の条例が承認された。

 大統領は木曜日、視察中のキャミージャーン、アーシュティヤーン、タフラシュ、サーヴェ、ザランディーイェ市民に対して講演を行い、水曜日の夜も州高官との会談を行った。(中略)

 大統領は中央州視察旅行の2日目にサーヴェ市民の前で、国家内政の問題について「一部の者たちは民間施設設立の名のもとに工場を個人に安価に委託し、委託された者たちも非常に安価に転売し、専門家や工員を解雇している。この件でリヤールが国庫から無駄に支出されたのならば、人々に返されなければならず、政府はこの件について確固とした意志で臨むことを宣言する」と述べた。

 大統領はザランディーイェの人々の前でも「我々の敵や他の諸国は度々にわたって核エネルギー問題についてイラン国家の要望を聞いてきたが、彼らはこれは単にイラン国家の叫びではなく自由諸国の叫びであることを知らなければならない。我々のもとに届いている報道によれば、我々が核技術において進歩と勝利に達した時、20億以上の人々がこの件に関して喜びを表明し祝ってくれた」と述べた。また「従って我々の敵は、このスローガンは単にイラン国家のものではなく、何十億という人々が核エネルギーはイランの確固とした権利だと叫んでいることを知る必要がある」とも述べた。

 アフマディーネジャードは続けて、「我々はイスラーム共和国は法治国家であり、平和の進歩と世界の安全保障のために努力しており、脅迫する者を恐れない。イランが進歩すれば全ての人々の利益だが、残念ながら一部の諸国はイラン国家の進歩に対して不安を抱いている。我々は彼らに対してこう言おう。あなたがたは不安にとどまるがよい。この不安はあなたがた自身の行動によるものなのだ。あなたがたの問題を追跡して解決しなければならない。あなたがたの問題は他人の進歩の問題ではなく、あなたがたの内側にあり、もしある諸国が他国の進歩と喜びに対して不安になるとすれば、精神的な病にあり、それを癒すことを考えなければならない」と述べた。

 (中略)

 大統領は同様にインドネシア訪問についても触れて次のように述べた。「インドネシアでD8会議に参加した首脳の一人が会議の合間に私に『ある人と話して、彼にあなたのイランとの問題はどのように解決されるのか尋ねたところ、彼は、私たちはイランと問題がある唯一の国ではなく、様々な大陸の諸国がイランと問題があると答え、イランはあなたの国にとっても戦争の脅威を有すると言った』と話した。それに対して私は『あなたにそう言った人は具合がよくなかったのだ』と答えたところ彼は非常に喜んだ。現在、我々の国家は他の諸国にとって模範となっている。」

 (中略)

 また、この集会において労働者代表は演説の機会がなく、アフマディーネジャードに抗議したところ、アフマディーネジャードは「私自身が労働者代表だ」と述べた。

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( 翻訳者:下山伴子 )
( 記事ID:2478 )