ラフサンジャーニー師、国会少数派と会合:「必要ならば、専門家会議選挙に出馬」 シャルグ紙
2006年05月23日付 Sharq 紙
2006年5月23日付シャルグ紙2面
【政治部】アクバル・ハーシェミー=ラフサンジャーニー師は、大統領選挙に出馬した時と同様の対応を、最高指導者専門家会議選挙でもとる旨、明言した。同師は、第7期国会少数派議員らとの会合の中で、この発言を行った。
ほとんどが国会少数派に属するこれらの議員らは、日曜日の午後、現在専門家会議副議長を務めるハーシェミー=ラフサンジャーニー師と会談した。これらの議員らは、過激な傾向や体制の硬直化を抑制するためには、イスラーム共和国体制内部の全勢力を結集した統一戦線の結成が必要であると訴えている。彼らは、改革主義的・穏健主義的で著名なイスラーム共和国体制内の宗教指導者が最高指導者専門家会議選挙に参加することは、国の未来にとって重要であるとの見方を示してきた。
国会少数派の議員らは、イスラーム共和国体制内の改革派・穏健派の全人物と、同選挙に関して会合をもつことを企画しており、最初の会談相手としてハーシェミー=ラフサンジャーニー師との会談を実現させた。彼らはラフサンジャーニー師に対して、最高指導者専門家会議選挙に出馬するよう要請したとのことである。専門家会議選挙は、アーバーン月〔10月下旬から11月中旬〕に行われる予定になっている。
この要請に対するラフサンジャーニー師の回答は、しかし拒否するものでも、快諾するものでもなかった。ラフサンジャーニー師は最高指導者専門家会議選挙への出馬に対しても、大統領選挙出馬の際と同じ《躊躇》に直面している模様である。同師は次のように回答した。「大統領選挙の際、私はより適当な人物の出馬を期待していたが、それと同様の対応を、今回の最高指導者専門家会議選挙でも、とりたいと考えている。もし専門家会議選挙に出馬することが必要であると感じるならば、必ずこの選挙に出馬することになろう。しかし、この役割を果たすべき適当な友人が見つかるならば、専門家会議選挙に出馬することはないだろう」。
ラフサンジャーニー師のこの回答は、少数派議員らを納得させるものではなかった。というのも、彼らは国会外の改革主義者たちと同様、専門家会議選挙参加へ向けて、包括的な戦線の結成と統一名簿の作成を目指しているからである。改革派からするならば、ハーシェミー=ラフサンジャーニー師やハータミー師、キャッルービー師、ムーサヴィー・ホイーニーハー師、アーヤトッラー・タヴァッソリー、ハサン・ロウハーニー師、ハサン・ホメイニー師、その他穏健主義的で、過激な手法に異を唱え、体制の硬直化を危惧する若手の宗教指導者たちが選挙に出馬することが、どうしても必要だからである。
そのため、国会少数派はハーシェミー=ラフサンジャーニー師や他の著名な宗教指導者らに対して選挙戦への出馬を要請する際、自らの懸念についても力説した。彼らがラフサンジャーニー師との会合の中で提起した主要な懸念とは、核問題をめぐる状況、外交における過激な手法がもたらす負の影響、政府や国会の経済政策の結果起きたインフレや物価上昇、失業、貧困の拡大などの問題、過去20年間の国の発展の経緯に対する政府の無視、部族・国境地帯、特に東部地域における治安の不安定化、証券市場の危機、石油収入外貨の国の経済への氾濫によって引き起こされる負の影響、専門家の批判に対する無視、などであった。
〔後略〕
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:2504 )