2006年5月24日付 ハムシャフリー紙24面
スイス大使館は《イラン芸術家の家》との協力で、スイスの作家、新聞記者、写真家であるアンマリー・シュヴァルツェンバッハの写真と文学作品を紹介、研究することにした。
スイス大使館が《イラン芸術家の家》との協力でアンマリー・シュヴァルツェンバッハの写真や生涯、小説や文学作品の展覧会として行うプログラムのタイトルは《The veil over the secret of space》という。アンマリー・シュヴァルツェンバッハ(1908-1942)は1930年代に数度にわたってイランを訪れた。彼女はこの間に自分の経験を書き留めた記録や小説の他に、イランの経済、社会、自然、歴史建築などの変容を記録的に撮った多くの写真を残している。
[解説]
アンマリー・シュヴァルツェンバッハ(Annemarie Schwarzenbach)は1908年にチューリッヒに生まれ、チューリッヒとパリで歴史と文学を学び、博士号を取得。1933年から、ファシズムが台頭していたヨーロッパからの脱出の意味も込めて、フォト・ジャーナリストとして生涯にわたってヨーロッパ、モスクワ、トルコ、シリア、レバノン、パレスチナ、イラク、イラン、アフガニスタン、アメリカ、コンゴ、プラハなど世界各地を旅行し、スイス・デイリーなどで執筆活動を続けた。1933年にテヘランでフランスの外交官と結婚するが、結婚生活に失望してドラッグに浸り、34歳までの短い生涯のあいだ友人の女性たちと互いに大きな影響を及ぼしあって各地を旅行した。イランには数回訪れ、旅行記のペルシア語訳が近々出版される予定である。
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( 翻訳者:下山伴子 )
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