クルド人がPKKの武力闘争にNOというべき(Hurriyet紙)
2006年05月05日付 Hurriyet 紙
EU合同議会委員長であるラゲンディジキは「クルド人政治家、知識人やクルド人民がPKKに向かって‘武力闘争などという昔のやり方はもう止めてくれ’と言ってほしい。」と述べた。
トルコ-EU合同議会委員長の一人であるオランダの国会議員ジョスト・ラゲンディジキは「トルコのクルド人たちがPKKの武力闘争にストップをかけるべきであり、クルド人政治家は勇気を出してほしい。」と述べた。「南東に市民権を」というテーマの会議に参加するため、明日ディヤルバクルに行くことを明らかにしたラゲンディジキ委員長は「ディヤルバクルではクルド人たちに、(PKKの)強力な支持者達による武力闘争に対しひるまないで、と呼びかけを行うつもりだ。なぜなら彼らは深刻な間違いを犯しているからだ。」と語った。欧州評議会が、ハッキャーリで一昨日起こった、軍隊の子供たちを乗せた学校の送迎バスへの攻撃を非難したことを強調したラゲンディジキ委員長は以下のように続けた:
■テロは袋小路だ
暴力を使うことは民主主義の道に反している。トルコに滞在中、私は、テロ以外の方法を追い求めることを望み、あるいは実際に追求しているクルド系の政治家と会見を行う。テロは出口のない袋小路なのだという信念を共に共有できる人々がいることを信じている。
■クルド人政治家を探している
他の方法による現状の改善を、過去を忘れ、クルド人の文化的権利を、地域の社会的経済的発展を、暴力を使わず推し進めたいと思っているクルド人政治家を探している。彼らの存在が、増加するPKKの攻撃に対し「やめろ」とのメッセージになると信じている。
■昔のやり方は忘れろ
クルド人政治家、クルド人知識人、クルド人民がPKKに立ち向かい「こんな武力闘争などという昔のやり方はもう忘れろ、私たちには何の役にもたたない。」と声を挙げてほしい。これがディヤルバクルにおける私の主なメッセージだ。このメッセージはきっとクルドの人々に届くだろう。今のような状態が続けば改革は実現しないだろう。改革を存続させることが大切だ。例えばトルコ政府が、テレビで1日45分の放送の代わりにローカルでクルド語放送するテレビ局の発展に許可を与えることは賢いといえる。
■分割したくない
トルコで各方面から、EUとアメリカが表明したトルコ分割の要望についての見解を聞いたとき私はとても驚いた。私たちはトルコの分割は望んではいない。現在のトルコの国境でひとつの国としてEUに入ることを望んでいる。
委員会が昨日行った最後の会議において報告上の危機があった。トルコ側の最終報告に「PKKを呪おう。」とあったのに対しラゲンディジキ委員長は、「誰もこれを認めない。時間を無駄にしないようにしよう。」と答えた。会見のために何時間も討論した議員たちは、結論にたどり着くことができず、委員長たちは個別に会見を行った。
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( 翻訳者:近岡 由紀 )
( 記事ID:2363 )