■2740億エジプトポンド、最高額の予算
■人民議会と諮問議会へ新予算案を提出
■584億エジプトポンドを補助金に、510億エジプトポンドを賃金に、1350億エジプトポンドを投資に
■掛け金を上積みできる新たな社会保障制度のための基盤整備を開始

2006年05月02日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

ホスニー・ムバーラク大統領とエジプト政府はエジプト史上最高額の予算案を人民・諮問両議会に提出した。2006－2007年度分のこの予算は、2005－2006年度に比べて15％増加し、2740億エジプトポンドに達する。

同時にエジプト政府は、新しい経済・社会発展計画を提出し、前年度は約1100億エジプトポンドだった投資額は今年度、1350億エジプトポンドに達する。

予算案は584億エジプトポンドを補助金に当てており、直接補助と優遇的な補助に内別される。
直接援助は3％増加して538億エジプトポンドに達し、そのうち90億エジプトポンドはパンその他の物資配給に割り当てられ、400億エジプトポンドは燃料補助に当てられる。

内閣報道官のマグディー・ラーディー博士によれば、今回の予算案では12％の税収増および、平均賃金が13％増加して510億エジプトポンドに達することが見込まれている。

同報道官が本紙のイサーム・アブドゥルカリーム記者に語ったところによると、社会保障年金を拡大し、100万世帯をカバーするという社会保障省の計画のために10億エジプトポンドが割り当てられ、また若者や低所得層向けに８万５千戸の住宅を建設するというムバーラク大統領の公約実現のため更に10億エジプトポンドが追加された。

一方で組織・運営中央機関は、基本賃金の10％（最低３０エジプトポンド）にあたる掛け金上積みができるようになるという、来たる七月から始まる新社会保障制度のための基盤整備を開始した。


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（ 翻訳者:玉井葉子 ）
（ 記事ID:2369 )