核問題でイランは交渉の席に着くべき:首相、アフマディネジャード大統領との直接会談で(Milliyet紙)
2006年05月06日付 Milliyet 紙

レジェプ・タッイイプ・エルドアン首相は、核問題で米国の激しい反発に直面しているイランのアフマディネジャード大統領と5日、バクーで直接会談を行った。エルドアン首相は、米国のイラク侵攻をとりあげ次のように警告した。「交渉の席についてください。イラクという悲惨な出来事を忘れないでください。話し合いを始めてください、そうしないと孤立することになりますよ。」

■一時間の会見

両国のリーダーは、アフマディネジャード大統領の要望にそって5日、バクーで行われた経済協力機構(EİT)サミットの後、1時間の会談をもった。エルドアン首相は核計画について「透明性をもってオープンに」とアフマディネジャード大統領に警告した。また、「国際社会ならびにIAEA(国際原子力機関)と協力してください。彼らが何を期待しているかを忘れないでください。」
アフマディネジャード大統領は、IAEA(国際原子力機関)が2~3カ国の一部の国の影響下にあることを主張し、「この機関は独立していないのです。我々の行為は国際法に枠組み内におさまっています。」と語った。

「交渉の席についてください、孤立しますよ。」というエルドアン首相の警告に対するアフマディネジャード大統領の答えは次のようなものだった。「米国はイランに対して27年間、禁輸措置を行ってきました。米国は我々が核をつくれないと考えたのですが我々はつくったのです。核計画は最後まで続ける予定です。わが国にはそうする権利もあるのです。」
エルドアン首相は、核の平和利用には誰も反発しないだろうが、この地域で核兵器が増えることに対しては黙ってはいられないだろうと強調し、次のように述べた。「この地域で新たな緊張が起こることに我々はがまんできません。あなたが出した数字は異なっています。我々は外交的解決を望んでいます。問題は対話によって解決されるべきです。」と述べた。
イランの核開発は、会見前に行われた経済協力機構サミットの成果報告でも危機的状況の原因となった。


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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:2373 )