アフマディーネジャード大統領「民営化の名の下に国民の財産を略奪することは許さない」 ハムシャフリー紙
2006年06月10日付 Hamshahri 紙

2006年6月10日付け ハムシャフリー紙

【政治部】マフムード・アフマディーネジャード大統領は、地方視察の一環として木曜の朝、14番目の州となるガズヴィーン州に向けて出発した。

 大統領はガズヴィーンに到着するとまず、この州の産業が抱えるいくつかの問題が早急に解決されるよう期待を示した。

▼レザー友愛基金の設立を目前に控えて

 大統領はガズヴィーン市での演説後、ターケスターン市に向かい、ターケスターン市民の前で、今年のファーテメ・ザフラー生誕記念日にあたるティール月25日(西暦7月16日)に合わせてレザー友愛基金を設立することを明らかにし、「レザー友愛基金はティール月25日(西暦7月16日)に全ての都市で活動を始め、予算は直接中央政府から送られる」と述べた。

 続けて、「この基金の予算は3部門に充てられ、無利子貸付金の形で各都市に配分される。年毎にその予算に上乗せされ、余剰金が出たとしても中央政府に戻さないこととする」と語った。

 大統領の発言によれば、この基金は第一に(若者の)婚姻支援に、第二に就業対策に、そして第三に若年層の住宅補助に充てられることになっている。

(中略)

▼民間委譲の一部見直し

 アフマディーネジャード大統領は、(移動した先の)アルヴァンド市民の前で「経済大蔵大臣及び、鉱工業大臣に対して国民の権利を損なうような民間委譲を見直すよう指示した」と表明し、国民から選出された政府は、一部の人間が民営化の名の下に国民の財産を強奪するようなことを許さないと語った。

 また、あらゆる部門での公正の実現を強調し、「公正は民営化の名の下に国民の財産を特定のグループの所有にすることではない」と述べた。

 大統領はさらに、様々な部門への投資を支持すると表明しつつ、「イラン国民はこのような民営化を容認していない」と語った。

 大統領はイラン国民が国家建設のために一歩を踏み出すとき、政府も支援することを明らかにした上で、「インフレ率が低下するまで、貸付金の金利を下げる決意だ」と伝えた。

(後略)


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( 翻訳者:飯田 晃大 )
( 記事ID:2690 )