73パーセントに驚いた! -バコヤニ外相(ギリシャ)とギュル外相の会話(Hurriyet紙)
2006年06月12日付 Hurriyet 紙

ギリシャのバコヤニ外相は、イスタンブルで暮らすトルコ人に対して行われたアンケートで回答者の73%という圧倒的多数が「私達トルコ人は、ギリシャ人 が好きだ。ギリシャ国民を私達自身に最も近しい国民だと思う。」と回答したことに「大変驚かされた。」と告白した。
 これに対しギュル外相はバコヤニ外相に「いつもあなた方に申し上げていますよ。トルコ国民、トルコ国家、そしてトルコ政府と、ギリシャ国民、キプロスのギリシャ系住民とのあいだにはまったく問題はないのです。我々にはギリシャよりも先に取り組む数多のテーマがあるのです。」と語った。

 ■興味深い会話

 両外相の間で交わされた、アンケートに関するこの興味深い会話は次のようなものだったことが分かった。

バコヤニ外相:アブドゥッラー(ギュル外相の名)、トルコの人々がギリシャ国民についてどう思っているか、というアンケートが行われたのですが、その結果に大変驚かされました。

ギュル外相:どんなアンケートだったのですか?あなたを驚かせた結果というものに私も実に興味があります。

バコヤニ:ギリシャのある世論調査機関が、イスタンブルで生活するトルコ人に「ギリシャ国民についてどう思うか?」という質問を含むアンケートを行ったのですよ。アンケートに回答した大部分の人は何と回答したかご存じ?

ギュル外相:言ってくれなければわかりませんよ。


■「実に驚いた」

バコヤニ外相:トルコ人の73%がこう答えたそうですよ、「私達トルコ人とギリシャ国民のあいだにはいかなる問題もない。ギリシャ国民を好きだし、私達に大変近しいと思う。食べ物や音楽、文化、苦しみや喜びの分かち合い方など、私たちは互いによく似ている。問題は政治家達にあるのだ。」とね。

ギュル外相:ええ、我々はいつもこのことをあなた方に言っていますよ。我々も、トルコ国家も、トルコ国民も、ギリシャ国民やキプロスのギリシャ系住民との間に問題があるとは思っていませんよ。歴史の中で共に生きてきた人々ですよ。地震が起こったとき互いに助け合い、苦難を共有したことを皆がよく記憶しています。

バコヤニ外相:本当に驚きました。そして実に興味深いもう1つの結果があるのですよ。

ギュル外相:何ですか?


 ■「ギリシャを信じている」

バコヤニ外相:アンケート回答者に「トルコがEUの一員となることをギリシャが本心から支持してくれると信じているか?」という質問がされたそうですよ。

ギュル外相:それで結果は?

バコヤニ外相:アンケートに回答したトルコ人の51%が「はい、信じています。」と答えたそうです。

ギュル外相:ほらごらんなさい、アンケート結果がすべてを示していますね。申し上げたとおり、ギリシャ国民と我々のあいだに問題はありません。我々にはもっと優先して取り組むべき数多くの問題がありますから。イランやイラク、中東問題、アゼルバイジャン・アルメニア問題のように。


■5キロのバクラヴァを持ち帰った

ギリシャ人たちが名高いトルコのバクラヴァを自分たちのものにしようとしている一方で、ギリシャのバコヤニ外相は帰国する際にトルコ製のナッツ入りバクラヴァ5キロを持ち帰った。バクラヴァで有名な「カラキョイ・ギュッルオール」の代表取締役ナーディル・ギュッル氏は次のように話した。「バコヤニ外相とは親交があります。今日、外相の部下たちが来店し、外相のために5キロのバクラヴァを購入しました。」また店側は、トルコとギリシャの国旗がバクラヴァの上にあしらわれた箱詰めで販売されたと説明した。


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( 翻訳者:及川治香 )
( 記事ID:2697 )