イランのガソリンと石油価格の関係 シャルグ紙
2006年06月11日付 Sharq 紙

2006年6月11日付 シャルグ紙

【ISNA(学生通信)】原油をガソリンと交換することは、決して国際市場で原油価格を押し下げたり、ガソリン価格を押し上げたりするものではなく、単にガソリンの輸入オペレーションを促進するだけである。

 イラン石油公社国際部のホッジャトッラー・ガニーミーファルド部長は、原油とガソリンの交換ついて、「イラン暦1385年度(西暦2006年3月21日~2007年3月20日)予算法には、原油輸出に対して、ガソリンを輸入すると記されており、このプロセスでは、ガソリン購入に原油売却代金を用いるという一種の「交換」を行うものと見ることが出来る。」と語った。

 同氏はまた、「アメリカの製品市場が変動を来たしたのは、アメリカ大統領が環境問題を考慮し、米国内では環境に害のあるMTBE(※)の代わりにエタノールをガソリンに混合すると発表したものの、アメリカにはエタノールが不足していて、想定していた期限内にガソリンの必要総量を市場に供給することができなかった時である」と述べた。

 ガニーミーファルド氏は、今夏3ヶ月の需要に関する現時点での予測を、1日あたり8430万バレルと発表し、「この数値は過去3ヶ月に比べ、70万バレルの増加である。この一部は硫化物の非常に少ないスウィートオイル(軽質原油)への需要増を考慮したものである」と述べた。

注:(※)MTBE〔Methyl-Tertiary-Butyl-Ether;CH3OC(CH3)3〕は自動車ガソリンの含酸素オクタン価向上剤として現在大量に用いられている。



Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:南 龍太 )
( 記事ID:2702 )