女性らの集会で70名が逮捕、エヴィーン刑務所に連行 シャルグ紙
2006年06月14日付 Sharq 紙

2006年6月14日付シャルグ紙2面

【政治部】「月曜日に〔テヘランの〕ハフテ・ティール広場で行われた集会に関し、70名が拘束された。そのうち42名が女性、28名が男性である」。

 ジャマール・キャリーミーラード司法権報道官は、エヴィーン刑務所長事務所で開かれた記者会見の席上、国内外の記者らを前にこのように述べた上で、次のように付け加えた。「これらの者たちは現在エヴィーン刑務所に拘留されている。聞くところでは、上記集会に参加した逮捕者たちのなかには、聖法に反した内容を口走った者もいるとのことである」。

 月曜日の夕方、女性の権利の擁護を目的として、テヘランのハフテ・ティール広場で行われる予定であった集会は、多数の司法関係者の取り締まりによって、実施されることはなかった。内務省より集会実施の許可が下りなかったためだ。取り締まりには、婦人警官も目立った役割を果たしていた。

 このため、集会参加者と治安維持軍との間に衝突が発生した。司法権報道官はこのことについて、次のように説明した。「司法関係者には、暴力を振るう権限はない。しばしば、〔警察の〕車両に連行される際、一部の集会参加者らが治安維持軍に対して抵抗したが、このとき〔逮捕者たちが〕暴力を振るわれたと感じたのであろう。もし〔暴力を振るわれたとの〕主張が正しいのであれば、このことについて調査してもいい」。

 ハフテ・ティールでの衝突によって、ヌーシーン・アフマディー=ホラーサーニー、ジーラー・バニー=ヤアグーブ〔ジャーナリスト〕、バフマン・アフマディー〔=アムーイー:ジャーナリストでバニー=ヤアグーブ氏の夫〕らが逮捕された。また、《イラン・イスラーム大学卒業生協会》の書記を務めるセイエド・アリー・アクバル・ムーサヴィー=ホイーニー〔元国会議員〕、及び同組織のメンバーの一人であるサミーラー・サドリーも拘束された。これら2名の学生組織活動家の他に、《団結強化事務所》の書記がILNA(イラン労働通信)とのインタビューの中で明かしたところによると、同事務所の全体評議会の評議員であるバハーレ・ヘダーヤト、アーテフェ・ユーセフィー、ダラーラーム・アリー、アミーン・ガルエイー、マアスーメ・ログマーニーらも逮捕されたという。

 また、集会の日の朝、シャフラー・エンテサーリーが逮捕されたことに対し、《イラン・イスラーム大学卒業生協会》は抗議の声明を発出した。《イラン・イスラーム大学卒業生協会》のスポークスマンを務めるアブドッラー・モオメニー、及びイラン・イスラーム参加戦線広報委員長であるサイード・シャリーアティーの両名もまた、集会参加者に対する当局の対応を非難した。

 これに対し司法権報道官は昨日、この出来事に関し、次のような異なった見解を示した。「〔この集会に参加した〕一部は、国連人権理事会の会議開催が間近に迫った時期に、我が国の人権状況に関する評判に対してドロを塗ることを画策しているように思われる。それゆえ、女性問題で活動する者たちが集会を開こうとする一部の動きは、国連人権理事会会議の開催が近づいていることと無関係ではない」。

〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:2733 )