価値観や民族の異なる人々の共生を訴え、3000人が集会(Milliyet紙)
2006年06月26日付 Milliyet 紙

自由連帯党の「共生を訴えよう」集会で、協力の呼びかけが行われた。同党のコザンオール党首は、「クルド人であるか否かや、世俗的か敬虔かによる緊張を経験したくない」と述べた。

自由連帯党が行った「共生を訴えよう」集会で、トルコ語、クルド語、ラズ語の歌が演奏され、ハライやホロン(と呼ばれるアナトリア各地の民族舞踊)が一緒に踊られた。この活動のために昨日の昼ごろハイダルパシャに集合し、行列を作って広場へ向かい行進したグループは、「沈黙するな、叫べ。人々は皆兄弟だ」「私たちはともにある。共に生きることを主張する」「平等で民主主義で自由なトルコ」というスローガンを掲げた。行列の先頭にいた幾人かの党員たちは、「私はラズ人」「私はクルド人」「私はジプシー」「私は敬虔派」「私は無宗教」と書かれたTシャツを着ていたのに対し、最前列で歩く党員のTシャツには「私はトルコ国民」と書かれていた。

■「爆弾に期待するな」

およそ3千人が参加した会合において演説した作家のアダーレット・アーオールは、相違が悪いものどころか良いものなのだ述べて、「しかし我が国では相違は分離や死につながっている。この集会が、相違を悪い方向へ使うものたちに対して、良い方向もあるという(ことを示す)兆候となることを私は期待している」と述べた。
「クルド人であるか否かや、世俗的か敬虔かによる緊張を経験したくない」と言う自由連帯党のハイリ・コザンオール党首も、「クルド人の我が友に私たちはこう言う:戦争や爆弾の助けに期待するのはやめなさい。そうすれば、あなた方の闘争に我々も参加しよう」と述べた。
コザンオールはエルドアン首相に対しても、「山間部にいる人も含めて、すべての人が社会的、文化的、民主主義的な生活に参加する選択肢を、社会に提示せよ」と呼びかけた。

※自由連帯党(Ozgurluk ve Dayanisma Partisi):1996年結党の左派政党。自由主義的社会主義を標榜。参考:http://tr.wikipedia.org/wiki/%C3%96DP(トルコ語)

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( 翻訳者:山本裕一 )
( 記事ID:2821 )