ハッラーズィー前外相、最高指導者より外交戦略評議会の議長に任命 ハムシャフリー紙
2006年06月26日付 Hamshahri 紙

2006年6月26日付ハムシャフリー紙

【ISNA】アーヤトッラー・ハーメネイー・イスラーム革命最高指導者は、ハッラーズィー博士を外交戦略評議会の議長に任命する指令を発表した。辞令全文は以下の通り。

 神の御名において
 ハッラーズィー博士殿

 イスラーム共和国の外交に関して、巨視的な観点から意思決定を行い、新たな可能性を探ることに寄与し、かつ同分野の傑出した専門家の意見を活用するためには、外交戦略評議会の設立が必要である。

 アリー・アクバル・ヴェラーヤティー博士、アリー・シャムハーニー氏、モハンマド・シャリーアトマダーリー氏、モハンマド・ホセイン・ターロミー氏の各氏を、5年間を任期として同評議会の評議員に任じ、貴殿を同評議会の議長に任命することが適当である。

 成功を願う。

 セイエド・アリー・ハーメネイー

***訳注***

ハッラーズィー氏は、ハータミー政権時代に外務大臣を務めた人物。また、ヴェラーヤティー氏は1981年から1997年にかけて外務大臣を務め、現在最高指導者の外交顧問として、現在もイラン外交に大きな影響を持つ。シャムハーニー氏とモハンマド・シャリーアトマダーリー氏はそれぞれ、ハータミー政権時代の国防大臣と商業大臣を務めた。ターロミー氏は、イラン近代史研究所の発行する機関誌『イラン近代史研究』の発行責任者であると思われる。「外交戦略評議会」は、外交政策のあり方について検討することを目的として設置されることが昨年より検討されてきた。同評議会が今後イラン外交の意思決定にいかなる位置を占めるのかは不明だが、ハータミー政権時代の三閣僚が名を連ねていることが注目される。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:2824 )