駐トルコ米大使、PKK問題で米政府の姿勢を批判(Milliyet紙)
2006年06月28日付 Milliyet 紙

アメリカ合衆国駐アンカラ大使ロス・ウィルソンは、アメリカ政府の態度を批判した。ウィルソンは、「PKKとの闘争において、トルコを援助するためにアメリカができる限りの事をしているかということについては、私は満足していない。」と述べた。
アメリカ独立230年を祝う昨夜のレセプションを主催した駐アンカラ大使のロス・ウィルソンは、協議事項に関する質問に答えた。
ウィルソンは、トルコがPKKの北イラクでの活動を停止させることにつきアメリカに期待していることを指摘され、以下のように述べた。
「トルコとアメリカの関係は、特にこの一年目に見える形で発展している。これは、国務長官ライスを含む多くの高官たちの訪問に反映されている。」

■私たちの緊密な関係は続いている。
イラン、イラク、中東和平、トルコのEU加盟プロセスとその他多くの問題において、私たちの協力と緊密な関係は続いている。
その上で、確かに私たちが取り組まなければならないたくさんのテーマが他にもある。トルコのPKKとの闘争を援助するために、私たちができる限りのことを、アメリカができうることを実際やっているかについては、私は満足していない。私たちはいくらか進歩した。しかし、やらねばならないこともある。ライス長官も4月訪問の際に、この問題に触れていた。

■ギュル外相のイラン訪問
トルコのイラン問題における態度が、非常に強く、明確であることも述べたウィルソンは、アメリカを含む国際社会のテヘラン政府に対する期待ははっきりしていると述べた。
イランがアプローチを変えることが必要であり、核開発プログラムの停止と国際機関への協力、交渉への参加が望まれていることを強調したウィルソンは、この問題にも次のように言葉を続けた。
「外相ギュルの訪問で伝えられたメッセージもこういった内容であったと私は確信している。トルコが国際社会と同じ方向で、正しい場所にとどまりメッセージを出したと確信している。」

■数回にわたる訪問
ギュル外相の訪問の前に、アメリカ大使館とワシントン政府、及びトルコ外務省の間でコンタクトがあったかという問いに対してウィルソンは、「私たちを筆頭に国連の安全保障理事会の国々とドイツは、この訪問と発展について何度もトルコ側とコンタクトを取った。」と述べた。




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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:2845 )