「トルコはEUの一員」:訪土中の独外相、加盟支援を重ねて表明(Hurriyet紙)
2006年06月03日付 Hurriyet 紙
ドイツ外相フランク・ウォルター・ステインマイヤーは、またしてもトルコのEU加盟支援を表明した。トルコ外相アブドゥッラー・ギュルの招待で訪土中のステインマイヤー外相が、ギュル外相との直接会談で「トルコはEUの一員である。トルコの交渉は、EU加盟という結果に結びつくだろう。我々は現在の議長国であるオーストリアからも、トルコの行っている交渉姿勢に関して肯定的な評価を得た」と語ったことが明らかにされた。
■追加プロトコル
ステインマイヤー外相はEU(加盟)に関して明快な支援を行いつつ、追加プロトコルに関しての忠告も忘れなかった。ステインマイヤー外相はギュル外相と行った記者会見で「キプロス問題に関する追加プロトコルについては何の進展もない。我々は、この問題をドイツが議長国になる2007年1月1日までに解決し、そしてトルコが追加プロトコルを承認することを希望している。我々の努力は続けていく」と語った。
今年の初めに起こった「(ムハンマド)風刺画危機」の後、緊張を和らげるためにビルド紙およびヒュッリイェト紙に寄稿した2人の大臣は、同様の試みを文化的、科学的分野でも続けていくことを取り決めた。多文化間の対話は秋にトルコで行われる。ステインマイヤー外相は、寄稿した記事がよい結果をもたらしたため、この試みの継続を決めたという。
■エアバスのエスプリ
ステインマイヤー外相は、トルコ政府とエアバス社間の飛行機購入の合意を知らなかったため、ギュル外相に「エアバスをいつ購入するのですか?」と質問した。トルコ側ではこの問いに一瞬驚きが走ったが、ギュル外相が即座に間に入り、「36機の飛行機を注文したのですが、6機のみ到着しています。エアバスはトルコのために働いています。飛行機をすぐに送ってください、そしてトルコにより多くのドイツ人観光客を運びましょう」と述べた。ステインマイヤー外相は自分の失敗がわかると、ギュル外相のエスプリ交じりのこの言葉に「もしボーイングならそのときは、ドイツ人観光客の目的地も他の場所になるでしょうね」と返答した。
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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:2608 )