イラクで国内避難民が1万7千世帯に(サバーフ・ジャディード紙)
2006年05月31日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ 3ヶ月間で17129世帯が居住地域から避難

2006年05月31日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

 移民難民省の統計によれば、イラク国内で避難状態にある世帯の数は増加を続けており、これはテロ分子がイラク社会の団結を崩壊させるために行っている強制避難作戦の結果だという。以下はこの統計におけるイラク全県の数字である。(期間:2005年2月15日~2006年5月28日)

バグダード県:3718世帯
 アブー・グレイブ、ハスワ、マダーイン、アーミリーヤ、ハーン・ダーリー、アンバール、ターリミーヤ、またハドラー地区、フッリーヤ、ガザーリーヤ、ファッルージャの各地区からの避難。

サマーワ県:1500世帯
 バグダード北部・南部・西部地帯、特にアブー・グレイブ、ドゥーラ、マフムーディーヤの各地区からの避難。

ワーシト県:966世帯
 バグダード北部・南部・西部地帯、特にアブー・グレイブ、ドゥーラ、マフムーディーヤの各地区からの避難。

マイサーン県:1091世帯
 バグダード北部・南部・西部地帯、特にアブー・グレイブ、ドゥーラ、マフムーディーヤの各地区からの避難。

ディーカール県:769世帯
 バグダード北部・南部・西部地帯、特にアブー・グレイブ、ドゥーラ、マフムーディーヤの各地区から、また一部はバグダード市内からの避難。

バスラ県:713世帯
 バグダード北部・南部・西部地帯、特にアブー・グレイブ、ドゥーラ、マフムーディーヤの各地区からの避難。

カルバラー県:2113世帯
 ファッルージャ、サーマッラーの各地区から。

バービル県:550世帯
 ファッルージャ、アンバール、ラティーフィーヤの各地区から。

カーディスィーヤ県:600世帯
 アブー・グレイブ、ハーンキーン、ターリミーヤ、ドゥーラ、ラティーフィーヤの各地区から。

ナジャフ県:2000世帯
 キルクーク、ユースフィーヤ、アーミリーヤ、シャアブ、ディーヤーラー、バグダードのアブー・グレイブから。

アンバール県:300世帯
 バグダード県から。

ディーヤーラー県:1258世帯
 バグダード、カマーリーヤ、ウバイディー、ターリミーヤ、ナフルワーン、ディヤーラー県内カートゥン、フルサーン、イバーラ、バアクーバの各地(マンダリー、バフラズ、ハーン・バニー・サアドの各地区、フワイディル村、ハルナーバート村)から。

サラーフッディーン県:1317世帯
 スライマーン・ベク(トズ)、ナーヒヤ・アル=イルム、シャルカートから。

キルクーク県:190世帯

ニーヌワー県:44世帯

 以上で避難世帯の数は、17129世帯に上る。なお、これら全ての世帯は移民難民省の提供する支援を受けている。その支援は、食糧・物資・現金の支給のほか、これら避難世帯を保護するキャンプをバグダードのカルフとルサーファの両地区および他の幾つかの県に設営することも含まれる。


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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:2639 )