2006年6月6日 シャルグ紙経済面
[イラン学生通信(ISNA)]
イラン石油相はOPECの会議後、[イラン国内に開設予定の]石油取引所の定款発布の最終状況についても語り、次のように述べた。「石油取引所定款に対しては現在、特定の責任者はおらず、コルバスィヤーン氏は石油退職金基金重役として、専門家集団の協力によって、会議開催と取引所定款の調整の責任に当たっている。定款の準備及び発布に対しては、石油相の直接の管轄下にある取引責任者を任命する。」
同氏は石油取引所の定款発布に対する1ヶ月にわたる会議が終わったことに触れて、「最終的な情報によれば定款の調整は終わり、今週、この件について検討し、取引所の最高評議会に提出する」と続けた。
同氏はまたアーザーデガーンなどの石油開発計画の一部における遅れについての質問に答え、この情報を確認して、「アーザーデガーン油田では日本に協力の用意がないことから遅れが生じている」と表明した。またアーザーデガーン油田の開発協定はイランの日本への石油輸出とは一切関係がないことを説明したうえで、「日本はイランの石油の主要な取引先であると同時に、アーザーデガーン油田開発に対しても協定に調印している。だが、現在まで日本と明らかな合意には至っておらず、これ以上アーザデガーン油田について遅れを許容できない」と述べた。同氏はまた「日本に用意がないのであれば、我々で始めるのみだ」と語った。同氏はまたヤードアーヴァラーン油田についても「中国との最終的な合意にはまだ至っていない」と述べた。
同氏はまたアラブ首長国連邦への天然ガス輸出の協定の最終状況についても次のように述べた。「専門家たちはまだこの協定の様々な局面について検討中である。だが[石油省と関連企業からなる]石油関連諸団体の専門家の一部との会見も行われており、もしアラブ首長国連邦が協定の改定条件を受け入れるならば、協定は継続し、そうでないならば破棄される。」
同氏は石油関連諸団体の法律違反に対する[政府の]態度についても「我々は常にあらゆる法律違反と直面しており、監督にあたる諸機関の協力に感謝する」と表明した。
また石油相はキーシュ島のオリエンタル・オイル会社の協定が破棄されたと述べ、「違反の観察によって協定を破棄するのは我々の責務であったし、我々も当事者の自供に基づいてこの件を履行したまでである。この問題の継続は我々の見解ではもう無効であり、継続調査の理由もない」と説明した。
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( 翻訳者:下山伴子 )
( 記事ID:2646 )