トルコで豊富な温泉、十分に利用されず (Hurriyet紙)
2006年06月08日付 Hurriyet 紙
イスタンブル医学部医療エコロジー及び水上気候学基礎科学科長ゼキ・カラギュッレ教授は、トルコが世界で日本とドイツに次いで、健康に良い水が世界でトップ3に入るほど豊富であること、しかしそれが十分に生かされていないことを明らかにした。
トルコ温泉医学及び温泉学協会と、イスタンブル大学イスタンブル医学部医療エコロジー及び水上気候学基礎科学科の主催で「第35回国際医療水文学及び気候学世界会議」が軍事博物館文化サイトで始まった。会議長も務めるカラギュッレは、自然治療法志向によって、健康に良くミネラルに富んだ水への関心が増大していると話した。カラギュッレは次のように説明した。
「トルコは、世界で日本とドイツに次いで健康に良い水について、豊富さ、利用習慣、施設とどの観点からも、三本の指に入る。しかし我々はこの源泉を十分に利用しているとは言えない。日本では年に一億二千万、ドイツでは千六百万人が温泉に行くのに対し、トルコでは八百万人である。この問題について、我々には根強い伝統がある。しかし、これを現代の生活様式と結びつけることが必要である。」
トルコには三千近い健康に良い水の源泉があり、そこに三百から五百の施設があると言うゼキ・カラギュッレ教授は、「健康に良い水は、リューマチを始め循環器系、婦人科系、呼吸器系、耳鼻科系、神経科系など、多くの病気の治療に利用されている」と話した。
■「1才から誰でも温泉に行ける」
カラギュッレは、トルコの人々のうち90~95%がリューマチ病のために温泉に行っていること、そのうちの80~90%が40歳以上であることを明らかにし、次のように述べた。
「温泉には1歳以上なら誰でも行ける。どんな面でも影響はまったくない。フランスでは温泉に行く子供の数は年に30万人である。なぜなら温泉には全般的に健康を支える効力があるからだ。イタリアの保健省やフランスの保険会社が行った調査では、温泉に行った人は、その翌年に薬を使う量が減り、病院に行ったり精密検査を受ける回数も減っているという結果が出ている。」
ゼキ・カラギュッレ教授は、この種の施設では医師やマッサージ師の専門家チームの研究が必要であることを強調した。
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( 翻訳者:佐藤 淳也 )
( 記事ID:2660 )