ベシクタシュのベテラン選手セルゲン・ヤルチュン、二部リーグへ移籍(Hürriyet紙)
2006年06月07日付 Hurriyet 紙

シーズンの終了とともにベシクタシュから戦力外通告を受けたセルゲン・ヤルチュン選手は、昨日トルコ二部リーグBカテゴリーのチームであるエティメスグト・シェケルスポルに移籍することになった。有名なサッカー選手であるセルゲンは、今季三部リーグから二部リーグBカテゴリーに昇格したばかりのアンカラのチームと3年契約を結んだ。

 トルコサッカー界の非凡な左利きプレーヤー、セルゲンは、KCグループという会社のウルスにあるセンターで調印式を行った。調印式には、エティメスグト・シェケルスポルの会長フズル・デミル、副会長タヒル・エルバルラルも参加し、セルゲンは新しいクラブで緑と白のユニフォームに身を包むことを決定するサインをした。50万新トルコリラ〔約4200万円〕の年俸と出場試合ごとに1万5千新トルコリラ〔約120万円〕で合意に達したとの報告があった。

調印式でセルゲンは、新しいクラブを一部リーグであるトゥルクセル・スーパーリーグに昇格させるという目標を発表した。「会長と話し、彼の計画が自分の考えに合っていたので申し入れを受けました。一日も早くリーグ優勝してまずは二部リーグのAカテゴリーに、それからスーパーリーグに昇格したい」と話した。

■ 「失望はしていない」
経験豊富な選手であるセルゲンは、ベシクタシュに失望したわけではないと話す。「結局のところ、チームを離れたのは条件が折り合わなかったためです。この期に及んで、スーパーリーグの他のチームに行ってベシクタシュと戦うような贅沢は許されないと思います。ベシクタシュから移籍するにあたり、ベシクタシュにはこれまでで最高額の移籍金を獲得させました。チャンピオンとしてチームを離れたのです。チームの創立100周年の際には、他チームからベシクタシュに戻ってリーグ優勝を勝ち取りました。誰とも問題を起こさなかったし、問題など起こるはずもありません。第二、第三のセルゲンを育てるのは容易ではないでしょう。私と話をせずに私から機会を奪い、私のことを不要と言ったクラブの幹部には成功をお祈りします。誰に対しても失望してはいません。」

■最後の契約
 今後ベシクタシュに戻ることはないと言うスター選手セルゲンは次のように言った。「年齢的にはサッカー選手として最後の段階に来ています。もうサッカーはこの場所で終えようと思っています。これは私の最後の契約になるでしょう。私はベシクタシュが大好きです。いつか必ず戻りたいとは思います。心はいつもベシクタシュにありますが、プロとしてはもうシェケルスポルのために戦おうと思っています。」

明確な目標があるチームに来たと強調するセルゲンは、さらに次のように続けた。「セルゲン・ヤルチュンはかつてベシクタシュやフェネルバフチェ、ガラタサライ、トラブゾンスポルといった有力なチームでリーグ優勝や数々の成功を経験しました。だからシェケルスポルでも同様の成功を収めなければなりません。自分のことを信じています。ベシクタシュのファンやチームメイトが気に掛けてくれたことに感謝しています。」

■背番号は5
セルゲンは、調印式の後にエティメスグト・シェケルスポルのユニフォーム姿でポーズをとり、会見に臨んだ。背番号が5になったことについて質問を受け、「二部リーグでは誰も好きなようにユニフォームを選ぶことはできません。あるものを着るだけ」と答えた。

エティメスグト・シェケルスポルの会長フズル・デミルもセルゲンがトルコ育ちの非凡なサッカー選手であることに触れ、「二部リーグAカテゴリーに昇格するために、セルゲンのようにチームの兄貴分として働いてくれる選手に来てもらいました。大きな目標のために偉大な選手をチームに加えることを目指しました。セルゲン・ヤルチュンはアンカラのサッカー場を多いに湧かせることでしょう。そして二部リーグで重要なリーダーシップを発揮してくれることでしょう」と話した。

■セルゲンの像も
アンカラ・ヤギのキャラクターで知られるエティメスグト・シェケルスポルは、セルゲンのために「ヤギ・セルゲン」と書かれたユニフォームを用意した。また、会長のフズル・デミル氏はクラブの練習場にセルゲンの像を建てることを約束した。



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( 翻訳者:宇野陽子 )
( 記事ID:2662 )