ナズィーフ首相、ベ二・スウェイフで新プロジェクトを始動 (アル・アハラーム紙)
2006年05月30日付 Al-Ahram 紙
■ナズィーフ首相、ベ二・スウェイフで生産・サービス分野のプロジェクトを始動、投資額は7億8000万エジプトポンド
■小麦粉の割り当てを月々1800トンにまで引き上げ
■家庭と工場への天然ガス供給に支援拡大
2006年05月30日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
アフマド・ナズィーフ首相は昨日、ベ二・スウェイフ県での視察を行い、7億8000万エジプトポンドを投資したサービス・生産分野の複数のプロジェクトの完成式典に臨んだ。
完成を見たプロジェクトの中には、投資額1200万エジプトポンド、全長3.5キロメートル、ベニ・スウェイフ市街を囲み、同市街の郊外からアル=ワーディ南部とカイロ、ファイユーム方面を結ぶ道路への流れを助ける環状道路や、スーザン・ムバーラク女子高等学校、ベニ・スウェイフの上・下水施設が含まれる。その後首相は工業地域を訪れ、すでに稼働中の数件のプロジェクトを視察した。
視察後に行われた国民対話集会の席で首相は、市民生活の向上やベニ・スウェイフ住民の経済的・社会的発展に寄与する参加者からの提案に同意した。その中にはベニ・スウェイフ県に割り当てられている小麦粉の配給量を月額1800トンにまで引き上げ、184のパン工場を新規に立ち上げることで、同県のパン問題を解決する提案が含まれる。
また首相は若者たちに対し、ナイル川東岸の新興都市への移住を呼びかけ、総合的に計画され、低所得者に対するあらゆる措置がそろえられているそれらの都市で、公共サービスや設備、健康的な環境などを享受するよう勧めた。
首相はベニ・スウェイフ県内の天然ガス供給と各家庭・工場への供給拡大、また同県の生産者家庭や村落開発に関するプロジェクトに対する支援の存在を指摘し、同県は上エジプトにおいて天然ガスがもっとも供給されている県であると指摘した。
また首相は1億6000万エジプトポンドを投じ、アル=イヤートとベ二・スウェイフの入口を結ぶ全長90キロメートルの農業道路について、今年末までに完成させる綿密なタイムテーブルを設定するよう指示した。
さらに首相はベ二・スウェイフ市に8000万エジプトポンドを投じ、毎秒33リットルを供給する水道施設と、1300万ドルと300万エジプトポンドを投じ、一日に50万立方メートルを処理する下水処理施設の開所式に参列した。
首相は4億4000万エジプトポンドを投じ111のプロジェクトが予定される750フェッダーン(注:1フェッダーンは約0.4ヘクタール)の工業地区も訪問、現在までに15のプロジェクトが実施され、26のプロジェクトが建設中である。
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( 翻訳者:玉井葉子 )
( 記事ID:2669 )