有毒ガスがペルセポリスに充満 ハムシャフリー紙
2006年07月06日付 Hamshahri 紙

2006年7月6日付ハムシャフリー紙

【遺産ニュース】ペルセポリス近辺で小麦のわらを燃やしたときに生じる煙が有毒なガスを含有し、観光客にもさまざまな悪影響をもたらしている。厚生省が出した警告によると、この煙は動悸や骨粗しょう症といった問題を引き起こす可能性があるという。

 農民らが農地に残された小麦のわらに火をつけることで、有毒で危険なガスがペルセポリスに流出している。これは、(ファールス)州側がこれらの農作業の防止に、これまでなんら対策を講じてこなかったことが背景にある。

 ペルセポリス古代遺産局長のマーズヤール・カーゼミー氏はこのことについて、「毎年農民らが行う焼畑の弊害がペルセポリスに及んでいる。小麦のわらの焼却によって生じる煙は危険なガスを含んでおり、有毒であるだけでなく、他の弊害ももたらしている。ペルセポリス周辺で耕作に従事している農民たちは、次回の耕作のために農地を準備する必要から、毎年収穫の季節を終えると小麦のわらを燃やしている。しかしこのことによって、小麦のわらから炎々と立ちのぼる煙がペルセポリスに流れ、古代の遺跡を汚染する問題が生じている」と遺産ニュースに語った。

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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:2939 )