アフマド・タヴァッコリー「私とハッダード国会議長の胸中には、2005年大統領選挙に関して明かされてこなかったことがたくさんある」 ハムシャフリー紙
2006年07月15日付 Hamshahri 紙

2006年7月15日付ハムシャフリー紙政治面

【政治部】アフマド・タヴァッコリーは、原理主義派〔*〕が昨年の大統領選挙で合意に達することができなかったことの背景には、苦いエピソードがあるとし、「原理主義派は必ず、この選挙での出来事を再検討し、そのつらい教訓を将来のための経験や指針とするべきだ」と述べた。

 昨年大統領選への立候補からの辞退を表明したタヴァッコリー氏は、本紙ハムシャフリーとのインタビューで、「私とハッダード氏〔ハッダード=アーデル国会議長〕、及び匿名を希望するであろうその他の大物関係者たちの胸中には、この大成功を収めた選挙について明かされてこなかったことがたくさんある」と語った。

 現在イスラーム評議会(国会)調査センターの所長を務めるアフマド・タヴァッコリー氏は、昨年の選挙の第一回投票でガーリバーフ氏を支持したことについて、「世論調査の結果によると、第一回投票では、ガーリバーフ氏が成功を収める可能性が他の候補者たちよりも高かったからだ」と語った。続けて次のように説明した。「私は決選投票で同じ戦略に基づいて、ぶれることなくアフマディーネジャード氏を支持した、最初で恐らくは唯一の政界関係者であっただろう」。

〔後略〕

*注:「革命第2世代」の若手の「新」保守主義者たちの自称。彼らは(「逸脱」した改革派や社会の若者たちに抗して)「イスラーム革命のもともとの理念に忠実」であることを旨としている。保守派の緩やかな連合体であるアーバードギャラーン(開発者)連合を国会内で形成している。保守派「革命第一世代」のベテランとの関係には、微妙な点も多々あるともされる。

2005年大統領選挙では、保守派の勢力を糾合する目的で、保守派の重鎮ナーテグ=ヌーリー師を議長として立ち上げられた「革命諸勢力調整評議会」が、アリー・ラーリージャーニー(現「国家安全保障最高評議会」書記)を立候補者として擁立する一方、アフマディーネジャード(現大統領)やガーリーバーフ(現テヘラン市長)なども独自に立候補を表明するなど、「原理主義派」を自称する保守派立候補者が乱立した。アフマディーネジャード政権誕生後も、同大統領が推薦した石油相を三度にわたり不信任にしたり、予算問題等で国会内及び国会・大統領間で対立が表面化したりするなど、保守派陣営、さらには「原理主義派」を自称する勢力は、決して一枚岩とは言えないのが現状。

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( 翻訳者:飯田晃大 )
( 記事ID:3009 )