初のイスラーム服の展示場がテヘランにて開設:展示された服は古いデザインのものばかり シャルグ紙
2006年07月15日付 Sharq 紙
2006年7月15日付シャルグ紙29面
大学生用・職場用などの各種チャードルや古くさいデザインのコートなどを展示した、初のイスラーム服の展示場が木曜日開設された。
展示場に足を運んだアフマディー=モガッダム治安維持軍司令官は、「なぜこの展示場に展示されているチャードルやコートは、どれもかつて売り場に並んでいたような新鮮味のないデザインのものばかりなのか」との本紙記者の質問に対し、「デザイナーが新しいデザインを作って披露するだけの時間的余裕がなかったからだ。われわれにも、この種の仕事に必要な手段とか方法とかがまだないのだ。われわれはできる限りのことをしたつもりだ」と答えた。
治安維持軍司令官はさらに続けて、「この展示場では、いくつかのブースがデザイナーに割り振られている。そうして展示された服が実際に生産されるかどうかは、今後次第だ。われわれはただ、これが契機となれば、と考えただけだ」と説明した。
アフマディー=モガッダム司令官は、イスラーム服展示場開設式典で、「今日我が国の生産者らは、『きちんと体を覆うことのできる適切なイスラーム服を求める購買客が市場にはいない』と悲観している」と指摘した上で、「適切なモデル作りがなされるならば、この種の服にもきちんとした市場が生まれるということを証明したい」と抱負を語った。
同司令官はまた、次のように述べた。「治安維持軍が市民の安全に対する感覚について行った調査によると、安全が確保されていないと感じる項目として、女性の貞操(=家族の名誉)に対する安全が1番目に挙がった。次に挙がったのは、一般道での安全が婦人たちにとって確保されていないとの意見であった。これに関しては、治安維持軍は対策を講じており、レイプ犯罪を71%抑制することに成功している。市街からは、路上迷惑行為が一掃されており、きちんとしたヘジャーブを身につけた婦人にとって、一般道での安全に対する不安はなくなったといっていい」。
〔中略〕
アフマディー=モガッダム司令官はまた、一般の雰囲気や社会の要請、特に昨年の大統領選挙によって、社会の価値と革命の原理を大切にしようとする傾向が高まっていると指摘した上で、「治安維持軍は戦略的アプローチから、貞節の文化を社会に広めていきたいと考えている」と付け加えた。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3017 )