2006年7月17日付ハムシャフリー紙
【経済部】ファーテメ・ザフラー生誕記念日に当たる昨日の朝、大統領以下、政府・軍関係者出席のもと開かれた式典をもって、「レザー友愛基金」が正式に活動を開始した。
本紙ハムシャフリーの報告によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は同基金の開設式典において、結婚、就業、住宅の三つを現在のイラン社会、特に若者たちが直面する最重要問題として挙げ、同基金から若者たちに貸与される資金によって、若者たちが自らの問題の多くを解決することを望む旨述べた。大統領はまた、生産、開発、発展、研究の各分野を国の課題として挙げつつ、政府のプログラムの優先順位は、若者にこそ割当てられていると論じた。
アフマディーネジャード大統領は、「若者は結婚資金として100万トマーン〔約13万円〕を借りることすら問題を抱えている」と指摘しつつ、「『レザー友愛基金』の設立は結婚資金の全てを政府が払うということを意味するものではない。なぜなら結婚費用は非常に高いからだ。この貸与は若者たちへの支援にすぎない」と説明した。
アフマディーネジャード大統領はまた、次のように付け加えた。「この基金の活動によって、85年の終わり、あるいは86年の初頭〔2007年3月〜4月〕までに、若者たちがこれ以上、結婚及び資金の借り入れで心配するようなことがないよう、若者たちを取り巻く状況が改善されることを望む」。
大統領はまた、若者らの問題の解決に協力し、さらに若者たちの結婚資金のために、可能な限り節約をして「レザー友愛基金」にその分を回すよう、国会議員や閣僚らに要請した。
大統領はまた演説の別の箇所で、就職問題の重要性について指摘し、次のように述べた。「願わくば、銀行が協力し、融資利率を下げることで、若者たちの就業機会の創出に飛躍的な改善が見られることを望む。「レザー友愛基金」の援助とともに、87年初頭〔2008年〕には国会議員及び政府関係者らの協力によって、この問題についての何らかの解決点に到達することを希望する」。
大統領はさらに、若者らの抱える不安のもう一つの要因として住宅問題を挙げ、一部の者が住宅部門に関して虚偽の雰囲気を作り出していることが、住宅価格のバブル的な高騰を招いていると指摘し、〔ここ最近〕賃貸料が2〜3割増しになっていることを認めた。
〔後略〕
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3019 )