下痢やチフスの発生源だったムシュ市の水道タンク、30年間で初めて清掃(Radikal紙)
2006年07月01日付 Radikal 紙

ムシュ市のデデ市長は、2004年に言及した「インフラ」問題にやっと着手した。30年間で初めて清掃された水道タンクからは200トンの砂、泥、そして「口には出せないような」ものが出てきた。市では以前に下痢と腸チフスの伝染病が流行っていた。

 2004年3月28日の選挙の結果ムシュ市長に選ばれたネジメッティン・デデ氏は、排水管から染み出た水が市の上水道に混ざっている、という市の最大の問題をすぐさま明らかにした。欠陥のあるインフラはすぐに修理されるべきであったが、その後2年が過ぎた。インフラ問題についてはこの間解決への重大な第一歩は踏み出されなかったが、デデ市長はついに30年間運命から見放されていた7つの主要な水道タンクの清掃を決定した。清掃の結果、市では下痢、腸チフス、B型肝炎のような病状がなぜ広まったのかが明らかになった。タンクからは200トンの砂、泥、そしてデデ市長の言うところの「ものすごい数の招かれざる客」が出てきた。
 ムシュ市市長ネジメッティン・デデ氏は、2004年度におこなった会見で市の大部分で飲み水に排水が混ざっていることを明らかにした。デデ市長によれば、市に住む6万人が下水を飲んでいた。市の中心部で20~30年前に整備された排水管のほとんどから排水がしみ出ていた。保健所のおこなった捜査によれば、市に住む人の40%がB型肝炎に罹っていた。下痢と腸チフスは人々の間に広まっていた。飲み水に排水が混じることに対しては何の対策もとられていなかったようで、市民の健康がいいかげんに扱われていたことになる。水の浄化のために使われた薬はもはや役立たずであった。デデ市長は、市民の健康を脅かす問題の解決を次のように約束していた。「インフラ設備は迅速に修理される必要がある。我々は水道管と排水管の図面を準備することから始めた。イルレル銀行(*県や市の公共事業に関わる政府系銀行)とも連絡をとった。できるだけ速やかに上下水道網を新しくする」

■故障が明らかになった
 その後2年が過ぎた。カレ地区にあるタンクが故障し、中の水が排出された。デデ市長は、「水と一緒にすべてのものが出てきた。故障を直し、すべてのタンクの清掃を始めた」と述べた。タンクからは200トンもの砂や泥が出てきた。デデ市長は、今日までタンクが清掃されなかったことについては特に意味はないとし、作業中砂や泥の他に名前を出すのが憚られるようないくつかのものが出てきたことを明らかにした。タンクの清掃には15万新トルコリラ支払われた。
 デデ市長は、厳しい市財政のもとインフラ整備問題に十分に取り組めなかったと述べ次のように話した。「何年もの間(この問題は)無視されてきた。最重要問題は予算の不足である。今後水道タンクは市当局が構成する特別安全対策業務担当職員が保守することになる。」




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( 翻訳者:古瀬 由加里 )
( 記事ID:2871 )