イスラエル、パレスチナ攻撃続行中(アル・アハラーム紙)
2006年07月19日付 Al-Ahram 紙

■イスラエル占領軍がナーブルスを包囲、ベイト・ハヌーンでは町の破壊後に撤退

2006年07月19日付アル・アハラーム紙(エジプト)HPアラブ世界面

【ガザ、占領下エルサレム:本紙特派員、諸通信社】

 イスラエル占領軍は昨日朝、西岸地区のナーブルスを包囲した。一方同軍は、ガザ地区北部のベイト・ハヌーンからは撤退したが、侵攻と激しい砲撃によって町にはおびただしい破壊の跡が残された。

 同じ頃、ハマースの軍事部門であるカッサーム軍団がネゲブにある入植地内のイスラエル将校住宅を砲撃、また別のパレスチナ人がイスラエル兵1人を刃物で刺した。またイスラーム聖戦(イスラミック・ジハード)の軍事部門であるエルサレム部隊はイスラエルのスデロット市にミサイル弾2発を撃ち込んだ。

 占領軍はベイト・ハヌーン周辺から撤退はしたものの、二日間の占領の後にはインフラと家屋の大きな破壊の跡が残された。この間に少なくとも7人が死亡、35人以上が負傷した。

 撤退前にはイスラエルの戦闘機がミサイル2発をガザ地区中部のヌセイラート難民キャンプに向けて発射、またイスラエルの砲兵隊がガザ地区北部のベイト・ハヌーン周辺とベイト・ラヒヤーへの砲撃を継続し、数十発の砲弾が着弾したが負傷者は出なかった。

 パレスチナ高官の話では、イスラエル軍は撤退前にベイト・ハヌーンで少なくとも10軒の家屋を全壊させ、数十軒が一部損壊、さらにインフラや道路が大きく破損した。
 さらに同高官は、「イスラエル軍は家屋や店舗の破壊にとどまらず、町にひとつだけの地域病院の塀や墓地を囲む塀も破壊した」と語った。

 占領軍は集中砲火の中、数十台の戦車とブルドーザーによってナーブルスを包囲、パレスチナ抵抗勢力側からの反撃を受けた。このイスラエルによる掃討は、ナーブルスのパトロール隊を狙った爆発物によってイスラエル兵1人が死亡し3人が重傷を負った事件から24時間以内に行われた。(後略)


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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:3035 )