アッバース大統領、イスラエルの攻撃激化についてファタハ幹部と協議(アル・アハラーム紙)
2006年07月13日付 Al-Ahram 紙

■イスラエルが女性、子供を含むパレスチナ人一家9人全員を殺害
■アッバース大統領、ファタハ幹部と戦闘激化の影響について議論

2006年07月13日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ:アシュラフ・アブルホウル】

イスラエルのF-16型戦闘機はガザのイスラーム大学教授であるナビール・アブーサリーマ氏宅を爆撃した際、女性や子供を含むパレスチナ人一家9人を殺害した。

重さ1000キロもの爆弾によって三階建てだった家は倒壊し、遺体が瓦礫の下に散乱した。

パレスチナ・テレビは実況中継で救助隊が瓦礫の下から寝巻きのままの女性や子供を運び出す様子を放送した。

イスラエル筋はこの攻撃を、パレスチナからイスラエル市街地へのミサイル攻撃を封じる目的を持つとして正当化した。

この間、4人のパレスチナ人が殺され、うち2人はサラディン通り近くの市民の一群を狙ったイスラエルの攻撃によって、残りの2人はガザ地区中部のディール・バラフの東、ワディ・サルクの近郊でイスラエルの砲撃により命を落とした。

パレスチナのアッバース大統領はファタハ幹部と現状や、市民を標的としたイスラエルの継続的な敵対行為の影響下にある地域情勢について協議した。

現在の危機打開のために払われている努力や、外交的解決による突破口についてアッバース大統領は、「エジプトの努力はこの方向で一貫して続いている」と述べた。同時にパレスチナ大統領府は、イスラエルの対応激化によってこの地域で暴力の対象となる範囲が拡大すると警告し、国際社会は手遅れになる前にイスラエルの敵対行為を停止するよう介入すべきだと呼びかけた。


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( 翻訳者:原田史歩 )
( 記事ID:3046 )