シーリーン・エバーディー、ムーサヴィー・ホイーニーの健康状態などについて語る シャルグ紙
2006年07月20日付 Sharq 紙

2006年7月20日付シャルグ紙4面

【ISNA】アリー・アクバル・ムーサヴィー・ホイーニーの弁護士を務めるシーリーン・エバーディーは、「ムーサヴィー・ホイーニーの体の状態を考えるならば、彼の病歴について知悉している治療医による治療を継続することが必要である」と述べた。エバーディーはさらに、「依頼人の家族の発言によれば、同氏はひどい頭痛に悩まされており、特別な看護を要する。また彼の治療医の見解によると、MRI検査が必要だとのことである」。

 エバーディーによると、ムーサヴィー・ホイーニーは、治療医の診察を受け、イマーム・ホメイニー病院での治療を続ける許可を〔司法当局に〕求めており、ムーサヴィー・ホイーニーの妻も治療医のカルテや彼の病歴などに関する必要書類を関係の裁判官に提出しているものの、これらの治療は刑務所保健センターでも可能であるとの理由から、この要望は拒否されたとのことである。
〔*注:ムーサヴィー・ホイーニー氏は改革派の前国会議員で、先月6月12日にテヘランで起きた女性の権利の擁護・拡大を求める無許可デモを主導したことで逮捕された。詳しくはhttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News2006616_2733.html〕

 アブドル・ファッターフ・ソルターニーの弁護も務めるエバーディーは、弁護依頼人に対する判決に関し、「適切な時期に、この判決に対して抗議するつもりだ。もちろん、依頼人が司法当局により一時的に拘束されてから二日目に、同氏の容疑はスパイ罪であることが発表されたが、今回の裁判でこの容疑については無実となっている〔が、その他の有罪判決には不服である〕」と語った。
〔注:ソルターニー氏は今月17日に機密文書漏洩の罪で4年、反体制プロパガンダの罪で1年、計5年の刑が言い渡された。ソルターニー氏は、ザフラー・カーゼミー殺害事件の遺族の弁護を務めた「人権派」の弁護士。関連記事:http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News200636_2012.html〕

 ハフテ・ティール広場での女性集会に関連して訴えを起こしている原告らの弁護をも務めているエバーディーは、この訴訟について次のように語った。「数日前、行政訴訟を扱う検察庁に出向いた際、治安維持軍に対し誰が当日現場の任務にあたっていたのか問い合わせる、との言質を検察庁より得た。速やかに回答が得られることを期待している」。

 エバーディーはまた、われわれはこの事件において指示を与えた者、及びその指示を実行した者双方を訴えているのだとした上で、次のように述べた。「この訴訟は、原告側の取り調べ、および法医学の鑑定書という点では、すでに作業は終わっている。被告の召喚によって、裁判は新たな段階に入るべき時期にきている」。
〔注:これは先述の6月12日にテヘランで起きた女性の権利の擁護・拡大を求める無許可デモで、女性警官を含む警察関係者らが、デモ参加者に対して警ら棒で殴るなどの暴力を働いたことに対する訴えであると思われる。〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3057 )