国民は短期間だが、我慢しなければならない シャルグ
2006年06月28日付 Sharq 紙

「政府と国民は短期間だが、我慢しなければならない」。モスタファー・プールモハンマディー内相は昨日、ガソリン燃料を効率良く消費することが必要だと指摘した上で、このように述べ、この短期間は4~5年であると予想した。

 イラン国営通信(IRNA)の報道によると、全国各州の市町村責任者らが集まった第一回目の会合で演説したプールモハンマディー内相は、この苦行を耐えることは大変大きな利益をもたらすはずだと述べた。

 内相はこの政策の山場を2年と見ており、「もしこの期間に成功をおさめることができれば、2、3年後の忍耐が楽になるだろう」とも述べた。

 プールモハンマディー内相はさらに、今年、6500~7000万リットルものガソリンを消費しなければならないと述べて、[現在の]ガソリンの基本価格を[1リットル当たり]500トマーン(約60円)と発表したうえで、「このガソリンの基準価格は、13兆トマーン(約1兆6億2500万円)になるが、我々はそれを2兆トマーン(約2億5千万円)という[安価な]価格で国民に売っている。その差額は[本来]国民の福祉へと費やすことができるはずのものである」と述べた。

 内相は、このような措置を継続することは国の損失であるとし、この分野で節約を決断することは国家にとって大きな決断であると述べた。同氏はまた「この節約は政府から始めなければならない」と強調した。

●クーポン制利用の可能性

 さらに、内相は質問に対する答えとして、燃料消費のマネジメントは石油省の責任であるとし、「公共用・自家用乗用車のガソリンを配給制にすることも、解決策の一つである」と述べた。

 イラン国営通信(IRNA)の報道によると、プールモハンマディー内相は、自動車へのスマートカードの導入は[国家予算の節約という]この過程において最も包括的な方法だと述べ、また「石油省はこの政策をデイ月(西暦12~1月)上旬までに施行することを約束したが、国会は石油省に対し、このスマートカードをメフル月(西暦9~10月)上旬までに準備するよう求めている」と述べた。

 内相によると、もしこのスマートカードがメフル月上旬までに導入できなければ、石油省はスマートカードが準備されるまで《クーポン》が利用されるだろうという。

 プールモハンマディー内相は、ガソリン輸入は日量3000万リットルに上ると指摘したうえで、政府が輸入ガソリンに対して支払う1リットル当たりの最終的な価格は500~580トマーン(約60~70円)であるが、[国内市場では]80トマーン(約10円)で供給されていると説明した。


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( 翻訳者:藤川 淳 )
( 記事ID:2877 )