レバノンの腎臓病の子どもたちへトルコから援助物資、到着(Milliyet紙)
2006年07月30日付 Milliyet 紙

 イスラエルのレバノン攻撃が医療方面に悪影響を与えているなか、生命の危機に脅かされているレバノンの腎臓病の子どもたちのために、トルコは$300,000相当の医療物資を送った。援助の受け渡しに立ち会ったレバノン子ども腎臓病協会の会長スィブル・ムラニ教授は、「アラブの隣国もトルコのように援助をしてくれたら、と願います」と述べた。

 トルコ腎臓基金が準備した7トンの物資を運ぶトルコ海軍司令部所属のトルコ国船バフラ号は、昨日の昼頃ベイルート港に停泊した。トルコ国船バフラが運んできた透析用の血液ろ膜、血液を通すチューブ、血清採取用の針といった透析を必要とする病人にとって生命の存続に関わる医療物資は、船の乗組員の手で荷降ろしされた。

 レバノン子ども腎臓病協会の会長スィブル・ムラニ教授は、現在100人ほどのレバノンの子どもが腎臓を患っており、トルコ政府の援助でこの子どもたちの命が救われることを願う、と話した。ムラニは、「透析用の物資は命を救う要素です。病院には1~2週間分の物資しかありません。この闘いはもう3週間も続いています。もしこの子どもたちが2~3日でも透析をうけられなければ、死んでしまいます」と述べた。

 ムラニは、トルコ大使のイルファン・アジャルに、トルコ政府の援助に対する感謝の念を伝える一方で、「この援助で恐らく40人以上の子どもの命が救われました。トルコ政府には本当に非常に感謝しています。アラブの隣国もトルコのように援助をしてくれたら、と願います」と語った。


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( 翻訳者:井上さやか )
( 記事ID:3137 )