エルドアン首相からイスラエルへ、バランスを欠いた軍事力行使を批判(Hurriyet紙)
2006年07月02日付 Hurriyet 紙
タイイプ・エルドアン首相は、(パレスチナとの)軍事衝突の危機にあるイスラエルが「バランスを欠いた軍事力」を行使していることを批判しつつ、「(イスラエルの)一兵士が拉致されたことは間違いであるが、その代償が(パレスチナの)8人の閣僚と50人以上の国会議員の拉致なのか」と問い掛けた。
第5回グローカリゼーション会議の冒頭で演説したエルドアン首相は、イスラエルの最近の行動を中東和平に資するものとは考えていないことを明らかにした上で、「国連の取り組み方にも反している。国際外交の観点から見て、極めて誤った行動である」と述べた。
エルドアン首相はその後、カスタモヌ(トルコ・黒海地方の都市)での公正発展党集会に出席し、そこでジョージ・W・ブッシュ米大統領と電話で会談した。30分間の話し合いで、エルドアンはイスラエル、パレスチナ双方の高官との会談で得た印象をブッシュに伝え、パレスチナ政府に兵士を解放する機会が与えられるよう求めた。
キャンプ・デーヴィットにいたブッシュ大統領は、米国時間の7時半に行った会見で、エルドアン首相からの電話連絡から得た満足感を「この会談を大変重要視している」と表現した。またブッシュは、「トルコは困難な地域に位置しているが、影響力は極めて大きく、影響の及ぶ範囲も極めて広い」「トルコが双方の側に解決を促し交渉を続けることが(問題を解決する上で)効果的であると信じている」と述べ、エルドアンの尽力を称え、この件を激励する態度を示した。
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( 翻訳者:幸加木 文 )
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