エルバラダイ国際原子力機関事務局長:イラン核問題でトルコに重要な役割(Radikal紙)
2006年07月07日付 Radikal 紙

 国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は、核エネルギー政策に関する会談のためにアンカラを訪れた。そしてトルコがイランの核問題に重要な役割を果たすことが可能だというメッセージを残し、次のように語った。「トルコの立場は他国にはない特別なものだと私は思う。イランとは国境を接する隣国であり、同じイスラム国だ。中東やイランと歴史的に密接な関係にあり、欧米との関係も深い。さらにはNATO加盟国でもある。トルコは中東・欧米の各国を正しく理解できる国であり、各国を協議の席に着かせるために重要な役割を果たすことができるだろう。」

 エルバラダイ事務局長はタイイプ・エルドアン首相との会談後には次のように述べた。「イラン問題の外交的解決に関して、トルコと同じ意見だ。国際社会は忍耐の限界に近づいている。イランが時間を有効に使ってくれるとよいのだが。」同事務局長は核拡散防止体制がうまく機能していないと指摘し、インド、パキスタン、そしてイスラエルの核活動が制御不能に陥っていると述べた。

 エルバラダイ事務局長は、2015年に新たに三つの原子力発電所を建設するというトルコの決定にも触れた。同事務局長はこの原子力発電所建設を理屈にあったものと述べ、支援の意を表した。そして原子力計画が公開性と透明性のなかで実施される必要性を強調した。


Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:2921 )