英国で液体爆発物によるテロ計画が阻止(Milliyet紙)
2006年08月11日付 Milliyet 紙

疑いの筆頭にあるのはアルカイダ:イギリス警察の何カ月にもわたる捜査の結果、逮捕された容疑者たちは、イギリス生まれのパキスタン系の若者だった。イギリスのレイド内相は「過去最大の殺人テロ事件が発生するところだった」と述べた。
イギリスへの航空便をキャンセル:THY(トルコ航空)を含む多くの航空会社が、イギリスへの航空便をキャンセルした。イギリスでは最も高いレベルのテロ警報が出される一方、空港では特別な警戒措置がとられた。

イギリスで、アメリカに向かう10機程度の航空機を上空で同時に爆破するテロ計画の存在が明らかになった。イギリス警察が数カ月もの間続けていた捜査の結果明るみにしたテロ計画によって、イギリスとアメリカでは治安警戒のレベルが最も高い水準にまで引き上げられた。世界最大の空港であるロンドンのヒースロー空港は、(封鎖により)ヨーロッパからの航空便が着陸できない状態となった。テロ計画に関わった24人が逮捕された。

イギリス治安当局の会見によると、テロリストたちは、手荷物として持ち込んだ液体爆発物によるテロ攻撃を計画していた。イギリスの報道機関BBCによると、イギリス警察が何カ月もの間続けていた捜査の中で、間際の5日間に得られた情報に基づいてロンドン、バーミンガムといった都市やイギリス南東部において行った家宅捜索により、テロ計画に関わっていたと思われる24人が逮捕された。逮捕された容疑者のほとんどはイギリス生まれのパキスタン系の若者であると報じられた。

テロ計画の判明に際しては、パキスタンの情報機関がイギリスに協力したこと、さらにパキスタンでも数人が逮捕されたことが明らかにされた。パキスタン外務省のスポークスマンは、イギリスでの容疑者逮捕は、パキスタン、イギリス、そしてアメリカの情報機関が積極的に協力し合った結果であると述べた。一方で、テロ計画の判明には数週間前に宗教原理主義者の戦闘家がアフガニスタンとパキスタンの国境付近で逮捕されたことが重要な役割を果たしたとも伝えられた。

■ターゲットはアメリカの航空会社

アメリカのテロ対策専門家は、未遂に終わったテロ計画はアメリカン航空、ユナイテッド航空、コンチネンタル航空のアメリカ便を狙ったものであると述べた。
ロンドン警察は、テロ計画の阻止を発表したものの、イギリスの治安警戒レベルは「深刻」レベルから“いつでも攻撃されうる状態にある”という意味の「危機的」レベルに引き上げられた。

ヒースロー空港は、ヨーロッパからのほとんどの便が一時的に着陸できなくなった。スペイン、イタリア、オーストラリア、ドイツ、フランス、ギリシャの会社を含む多くの航空会社が昨日イギリス便を取りやめた。英国航空も国内線の全便と、ヨーロッパやリビアへ予定されていたフライトをすべてキャンセルした。イスタンブルからロンドンに向かう英国航空とトルコ航空の航空便もキャンセルされた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:3244 )