内陸アナトリアのアクシェヒル湖、過剰なかんがいで干上がる(Hurriyet紙)
2006年08月19日付 Hurriyet 紙
干ばつや無計画な農地灌漑のため、アクシェヒル湖は近年干上がり始めた。あまりに水を汲み上げたため、もはや対岸まで歩いて渡れる。
アクシェヒル郡の農業長バフリ・カラマンは、アナトリア通信の記者に、湖の水位は近年のうち最低の状態に下がり、湖は実際に湿地状となって一部では水たまりのように見える、と語った。
カラマン氏は、水が残っている場所で水深は17メートルからその半分に下がったと述べ、以下のように続けた。「ナスレッディーン・ホジャで知られるアクシェヒル湖で水位が下がり続けている。近年、干上がり始めた湖であまりに水を汲み上げたため、もはや対岸まで歩いて渡れる。350㎢だった湖は、ここ10年でおよそ10分の1に縮小して、35㎢となった。同湖に暮らす鳥の多くがこのすみかを捨てた。鳥の種類は皆無といってよいほど減少した。また以前から湖の周辺で目にされたフラミンゴさえ来ない。
同氏は、郡当局によれば湿地状の湖床が乾いたため対岸のウチクユ村まで歩いて渡れるとし、「3-4年前には魚を獲れたが、いまではまったくだ。漁業や葦を加工して生計を立てている1,500もの家族は転業せざるを得なくなった」と語った。
同氏は、サカリヤ川からアクシェヒル湖に水を注ぐという噂がひろがったが、技術的な点でこれは不可能であると述べ、次のように続けた。「しかし、貯水作業を続けているエブル湖からアクシェヒル湖に水を割り当てることはできる。こうした措置の一方で、湖周辺にある無許可の井戸を閉鎖し、農地灌漑を点滴灌漑方式に転換することで、水位は再び増加しよう」。
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( 翻訳者:清水保尚 )
( 記事ID:3295 )