米国前統合参謀本部議長、ビュユクアヌト参謀総長を称賛~テロとの戦いで(Milliyet紙)
2006年08月20日付 Milliyet 紙

アメリカの前統合参謀本部議長であるマイヤーズ氏は、「テロ組織を撲滅できる司令官がいるとすれば、それはビュユクアヌト氏である。彼はアタテュルクの原則、そして政教分離に少しの妥協も許さない」と述べた。

アメリカの前統合参謀本部議長であるリチャード・マイヤーズ氏は「8月30日に参謀総長に就任するヤシャル・ビュユクアヌト陸軍大将は、シェムディンリ事件(訳者注:昨年11月にトルコ南東部のシェムディンリにある書店で起きた爆発事故。PKKとの関わりがあるとされる)をめぐって(反対勢力により)失脚させられそうになったが、この企ては無駄に終わった。彼はPKK(クルド労働者党)を撲滅できる唯一の司令官だ」と述べた。マイヤーズ氏はアクシャム紙に、PKK、ビュユクアヌト氏の参謀総長就任、目下のイラン関係の3点について見解を示した。

■失脚を企む勢力の存在

シェムディンリ事件の進展には大きな関心を持っていた。ビュユクアヌト氏を失脚させようとするいくつかの秘密勢力の企ては失敗に終わった。問題がないにもかかわらず問題を作り出そうとした。ビュユクアヌト氏にかんする情報を、匿名の手紙で密告したのだ。彼に対する中傷キャンペーンも展開された。しかしながらトルコは、自国の陸軍司令官を匿名の密告に基づいて裁判にかけるほど無知な国ではなかったため、ビュユクアヌト氏を陥れようとする者たちは目的を達成することができなかった。

■「国民の絶大な信頼のあかし」

ビュユクアヌト氏は自身に対する全ての悪意ある企てに対し、揺るぎない姿勢で国民に対する任務を果たし続けており、彼の軍のトップへの任命は、トルコ国民の彼に対する絶大な信頼のあかしである。仮にテロ組織を撲滅できる司令官がいるとすれば、それはビュユクアヌト氏だ。ビュユクアヌト氏が参謀総長となった後、PKKにとって恐ろしい存在になるだろうと私は信じてやまない。民族主義的な人物であることをよく知っている。アタテュルクの原則に関して、特に政教分離に関して、彼は少しの妥協も許さないであろうと確信している。
「力強い」トルコが、世界平和の観点から、特にアメリカのテロとの戦いにおいて大変重要である。トルコは、世俗的、民主的、イスラーム教徒の国という3つの特質を1つに融合させた、お手本となるべき国である。このモデルが害されることは、アメリカの中東における利益に反する。アメリカは将来的にPKKを撲滅させる。もしそうすることが出来なければ、テロは中東ではびこり続けるであろう。

■「アフマディネジャードはカリスマ的で賢い」

イラン国民のことは好きだ。私には(学校で)一緒に学んだ多くのイラン人の友人がいる。アメリカは彼らを味方につけなくてはならない。アフマディネジャード大統領は、とてもカリスマ的で賢い指導者だ。彼もまた、外交が最良の解決策であると確信しているようだ。トルコのアブドゥッラー・ギュル外相と良好な関係にあることを知っている。ギュル氏がアフマディネジャード氏に対し非常に良い影響を与えたと考えている。

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( 翻訳者:井上 さやか )
( 記事ID:3303 )