レバノン停戦決議案の採択に向けて詰めの折衝(アル・ナハール紙)
2006年08月05日付 Al-Nahar 紙

■ 国連と世界各国の集中的な努力 「近日中」に停戦へ

2006年08月05日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ワシントン:ヒシャーム・ムルヒム】
【その他各国の首都:諸通信社】

 ニューヨークとベイルートでは昨日、ヒズブッラーとイスラエルの停戦のためにフランスが提案した決議案の最終的な形とその優先事項についての話し合いが続けられた。フランスのジャック・シラク大統領は国連のコフィー・アナン事務総長に対して、フランスは「皆に受け入れられるかたち」を目指して努力していると伝え、イギリスはトニー・ブレア首相が問題解決の努力に加わるために夏休みを延期したと発表した。

 意見の食い違いに歯止めをかけようと、アメリカのジョン・ボルトン国連大使はフランスのジャン・マルク・ドラサブリエール国連大使と国連本部の外で会談した。また、レバノン代表団長のターリク・ミトリー文化相は、今月の安保理議長国であるガーナのナナ・エファ・アーペンテン国連大使およびボルトン大使と会合を持った。一方、アメリカのデーヴィッド・ウェルチ国務次官補(中東問題担当)は、イスラエル行きの前にフアード・アル=セニョーラ首相およびその顧問らとベイルートで会合を開いた。

 国連とアメリカの消息筋によれば、米仏はタイミングと手続きに関する不一致はあるものの、決議案の内容に関しては全体として合意が成立しているとのことである。

 また同筋によれば、米政府当局は決議案の採決に向けて次の月曜日に「青信号」が出されるように、ウェルチ国務次官補がレバノンで「鶏が先か、卵が先か?」の方程式を解くという任務に成功することを希望している。この「方程式」とは、安保理とレバノンとイスラエルの政治的合意、停戦の期日、そして停戦実行の開始という一連の手続きのことを指したものである。

(後略)



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( 翻訳者:遠藤さやか )
( 記事ID:3319 )